アスパラガスの雌雄间差を日本の主要な3つの作型で比较 雌株は雄株に比べて太いアスパラガスを収穫できることが判明
2023年02月03日
明治大学
アスパラガスの雌雄间差を日本の主要な3つの作型で比较
雌株は雄株に比べて太いアスパラガスを収穫できることが判明
明治大学 农学部 農学科の野菜園芸学研究室(元木悟教授、岡田和樹、今井俊平、田口巧)と東北大学 大学院 生命科学研究科の菅野明准教授は、日本の主要な3つの作型において、新品種を含むグリーンおよびムラサキアスパラガス数品種の雌雄間差を解析しました。その結果、若茎(可食部のこと)の1茎重および収量は、2つの作型において、雌株が雄株と同等か有意に高いことを明らかにしました。今後、アスパラガス生産者の収益向上に役立てることができると考えます。
アスパラガス(Asparagus officinalis L.)は、雌雄异株の多年生植物です。近年、太いアスパラガスは、ボリュームや食味などから评価が高まっており、高単価で取引されます。そのため、アスパラガスの1茎重および収量を増加させることができれば、生产者の収益向上につながります。アスパラガスの1茎重および収量の雌雄间差について调査した先行研究はいくつかあるものの、いずれも品种が古く、研究ごとに结果が异なるという问题がありました。そこで本研究では、日本の主要な作型である露地长期どり栽培、ハウス半促成长期どり栽培および伏せ込み促成栽培の3つの作型において、従来品种に加え、新品种を含むグリーンおよびムラサキアスパラガス数品种を供试し、アスパラガスの生育および収量の雌雄间差を解析しました。雌雄间差の栽培试験の実施前には、东北大学大学院の菅野准教授らが开発した新技术(顿翱滨:)を用い、アスパラガスの幼苗の顿狈础を笔颁搁で解析することにより雌雄判别を行いました。
その结果、露地长期どり栽培およびハウス半促成长期どり栽培の2つの长期作型において、1茎重および収量は雌株が雄株と同等か有意に高く、雌株の利用により単価の高い太いアスパラガスの収量が増える可能性が示唆されました。一方、伏せ込み促成栽培では、1茎重および収量に雌雄间差が认められませんでした。雌雄间で休眠打破に必要な低温遭遇时间が异なること、栽培期间が短いことが原因であると考えます。そのため、伏せ込み促成栽培においても、性别ごとに低温遭遇时间を変えれば、雌株の利用により太い若茎が収穫できる可能性があります。
以上から、アスパラガスの栽培における雌株の利用は、生产者の収益向上につながる可能性があるものの、植物の雌雄判别にかかる时间や费用などが课题です。雌雄判别法の低コスト化は、现在、本研究开始时に比べて进んでおり、本研究成果は雌雄判别技术の进歩とともに生产现场に普及していくと考えます。
本研究成果は、2022年10月20日に米国の园芸学会誌「HortScience」誌に论文が掲载され、さらに、2023年1月12日には、において研究内容が绍介されました。
Effects of Cultivar and Cropping Type on the Growth and Yield of Female and Male Asparagus Plants
S. Motoki, K. Okada, S. Imai, T. Taguchi, A. Kanno, HortScience (顿翱滨: )&苍产蝉辫;
若茎の萌芽の様子(雌株)
若茎の萌芽の様子(雄株)
ムラサキアスパラガスの1茎重の雌雄间差
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明治大学农学部農学科 野菜園芸学研究室
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