学长室専門員 歌代 豊
6月は学会開催のシーズンで、週末は出張が多くなる。先日の学会では、国内販売されたばかりのiPadを開き、電子化された予稿を見たり、 メモをとったりする参加者が目立った。懇談会のときには、出版社の編集者を囲み教科書のiPad化の話しで盛り上がった。
明治大学もかねてより、教育の情报化に注力しており、、を立ち上げ、教育面での滨颁罢(情报通信技术)の利活用を拡大している。このコーナーでもを使った大人数讲义での学生との双方向型授业の可能性についても触れた。
折しも政府の滨罢戦略本部が発表した工程表の中でもデジタル教材を使った「教育手法の开発」が短期の重点施策として取り上げられた。大学としても本格的にコミットし、教育の情报化を加速させて行く责任がある。
しかし,その一方で、留意しなければならない点もある。滨颁罢により地理的、时间的の制约を缓和することができ、良质な电子教材による予习?復习や远隔地での受讲が可能となる。しかし、最高の教育环境は时と场所を同じくする浓密な対面教育であることに変わりはない。滨颁罢时代だからこそ、ゼミナール教育などの少人数教育を重视していく必要がある。
また、新技术採用の难しさを理解する必要がある。スマートフォン,电子ブックなど滨颁罢の进歩は日进月歩である。しかし、新たな技术や端末の导入期には多様な商品が乱立するが,いずれ胜者がデファクトスタンダートになる。このような高不确実性の中で、どのような技术,端末を採用していくのか多面的な评価検讨が必要といえる。
大学において、ICTはバックオフィス業務、IR(Institutional Research)、広報においても大きな武器になる。たとえば,本学ホームページにも動画によるリアリティある情報発信を増やしているところである。近々、新たなメディアを使ったコンテンツ配信を日本の大学の一番手として開始する予定であり、今後もICT教育の進展を継続的に紹介していきたい。
<参考>
教育の情报化推进本部
明治大学ユビキタス教育
大人数の讲义での学生との双方向型授业の可能性(桑森真介)