明治大学と朝日新闻社が共催する「大冈信赏」の第5回授赏式が3月7日、朝日新闻东京本社で开催され、受赏者の荒川洋治氏(现代诗作家)に赏状と赏牌が赠られました。
同赏は多様な芸术领域に大きな足跡を残し、戦后日本を代表する诗人の大冈信氏(元法学部教授)をたたえて2019年度に设けられました。今回の授赏は、荒川氏の诗集『真珠』における浓密な强いことば、社会と歴史と现在を文学で独自につなぐ试みが评価されたため。
ビデオメッセージで祝辞を寄せた大六野耕作学长は「『生き难(にく)さ』を感じる时代の中で、一人の人间としてどうあるべきか。日々考えさられている」とあいさつし、荒川氏の诗集『真珠』から「すべてのことを 忘れる人はいないのだ」という一节を绍介。「时の流れと共に记忆が风化したとしても、すべてのことを忘れる人はいない。人生の中で経験した『生き难さ』は、必ずや次の时代を切り拓(ひら)くさまざまな知恵につながっていくのではないか。荒川氏の诗には、忘れ去られることのない、受け継がれていく言叶の重みを感じた」と语りました。
受赏者スピーチで荒川氏は、今の社会では「ことばが伝わりすぎている」と指摘したうえで、「多少わかりづらいことばを书かざるを得ない。あわいにあるもの、见え隠れするものを拾い上げるためには、诗のことばは非常に有効であると思う」と语りました。さらに、「どんなにつらいことや悲しいことや暗いことをこちらが书いたとしても、受け止める人が何かいい感じでそれを受け取ってくれる、そういう诗を书きたい」とさらなる创作活动への决意を语りました。
なお、本赏の选考委员に理工学部の管启次郎教授が第1回から参加しています。
大冈信赏
1965年から87年まで明治大学法学部助教授?教授として教坛に立ち、朝日新闻にコラム「折々のうた」を1979年から2007年まで连载した、戦后日本を代表する诗人の大冈信さんをたたえ、时代や社会を贯く力をもった広い意味の「うた」を生み出すことで、新たな芸术表现を开拓した个人または団体に赠られる赏。
过去の受赏者
【2019年度第1回】佐々木干郎氏(诗人)、巻上公一氏(ミュージシャン)
【2020年度第2回】岬多可子氏(诗人)
【2021年度第3回】小岛ゆかり氏(歌人)
【2022年度第4回】野村喜和夫氏(诗人)