2022年7月21日、明治大学名誉教授であり、初代明治大学考古学博物馆长の大塚初重氏が逝去されました。
大塚氏は终戦?復员后の1946年に明治大学の二部(夜学)に入学され、1950年の文学部史学科考古学専攻の设立とともに日本史学専攻より転じ、后藤守一教授?杉原荘介助教授の指导のもと、国の重要文化财となっている静冈県登吕遗跡、群马県岩宿遗跡、神奈川県夏岛贝塚など、戦后の日本考古学の础となった数々の発掘调査に携わりました。氏の手掛けられた调査は旧石器时代から近世と幅広く、东北から九州の全国24都府県?79か所という惊异的な数に及んでいます。当馆の常设展示室?考古部门の展示では、42遗跡のうち実に20遗跡を占めており、主要部分が构成されていると言っても过言ではありません。なかでも、専门であった古坟の発掘调査は千叶県能満寺古坟を皮切りに、茨城県叁昧塚古坟、同玉里舟塚古坟、同虎塚古坟、长野県大室古坟群などであり、东日本の古坟时代研究の进展に大きく寄与しました。
文学部助手、同専任讲师、同助教授、同教授、文学部长、明治大学评议员、同理事を歴任される中で1983年に明治大学考古学陈列馆长となり、1985年には同年に発足した明治大学考古学博物馆の初代馆长に就任されました。9年に及んだ在任中には他大学に先駆けて生涯教育に取り组み、一般向け讲座「考古学ゼミナール」の开讲、その参加者によって组织された「博物馆友の会」の活动支援を推进されました。いずれも30年以上を経た现在も継続しており、大学博物馆による生涯教育モデルの成功例として高く评価されています。
1997年のご退職後も、本学リバティアカデミーに引き継がれた考古学ゼミナールや友の会講演会?見学会への数十回に及ぶ出講など引き続き生涯教育に尽力され、また2004年の明治大学博物馆発足後は、ご所蔵の調査記録や考古資料の寄贈、博物館主催特別展?企画展や収蔵資料整理に関する協力?指導など言に尽くせないほどの多大なご貢献をいただきました。
生前のご功労に心より感谢申し上げますとともに、谨んでご冥福をお祈り申し上げます。