日本国宪法?御署名原本?昭和二十一年?宪法一一月叁日(部分)、国立公文书馆デジタルアーカイブ
2024.5
第9週「男は度胸、女は爱娇?」を振り返って
明治大学法学部教授、大学史資料センター所長/図书馆長
村上 一博
村上 一博
第9週は、寅子にとって、悲しみの连続でしたね。兄直道、夫优叁、そして父直言が相次いで亡くなってしまいました。
朝ドラは、戦时期を扱うとどうしても死别のシーンが多くなりますが、毎朝、辛いシーンが続くと堪えますね。优叁が出征する际に寅子が渡したお守りについては、狈贬碍の「虎に翼」公式齿で、「『虎は千里を行き、千里を帰る』という言い伝えがあり、五黄の寅生まれの寅子は年齢の数(31个)结び目を入れることで优叁の无事を祈りました。寅子の着物から作られ、5銭は死线(4銭)を、10銭は苦戦(9銭)を越えるという意味があります」と解説されています。このお守りは小道具さんの力作でした。ドラマとはいえ、见送る人も见送られる人も、その胸中を思うといたたまれません。
朝ドラは、戦时期を扱うとどうしても死别のシーンが多くなりますが、毎朝、辛いシーンが続くと堪えますね。优叁が出征する际に寅子が渡したお守りについては、狈贬碍の「虎に翼」公式齿で、「『虎は千里を行き、千里を帰る』という言い伝えがあり、五黄の寅生まれの寅子は年齢の数(31个)结び目を入れることで优叁の无事を祈りました。寅子の着物から作られ、5銭は死线(4銭)を、10銭は苦戦(9銭)を越えるという意味があります」と解説されています。このお守りは小道具さんの力作でした。ドラマとはいえ、见送る人も见送られる人も、その胸中を思うといたたまれません。
実际の叁渊さんも、一番上の弟一郎が戦死(兄はおらず、4人の弟がいました)、夫の和田芳夫が戦病死、母ノブそして父贞雄が病死と、不幸が続きました。ちなみに、叁渊さんが一绪に福岛に疎开していたのは、自分の息子と、弟一郎の妻とその子でした。
寅子は、悲しみのどん底から立ち上がります。优叁が寅子に残した言叶と日本国宪法第14条に背中を押されて。「虎に翼」は、多摩川の河原から始まりましたが、あの场所は、寅子にとって、优叁との思い出が詰まった掛け替えない场所だったのです。皆に隠れて一绪に美味しいものを食べた场所。「寅ちゃんができるのは、寅ちゃんの好きに生きること???僕の大好きな、あの、何かに无我梦中になっている时の寅ちゃんの颜をして、何かを顽张ってくれること???いや、やっぱり顽张らなくてもいい???寅ちゃんが后悔せず、心から人生をやりきってくれること、それが僕の望みです」と、优叁がありったけの爱情を込めて寅子に语った场所。そして、多くの尊い犠牲を払って日本の女性たちがやっと掴んだ日本国宪法第14条1项「すべて国民は、法の下に平等であって、人种、信条、性别、社会的身分又は门地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差别されない」を初めて眼にし、心を震わせた场所だったのです。
日本国宪法を、邪心なく素直に読んでみて下さい。时代の変化に対応して环境権など新しい人権の规定を付け足す必要はありますが、戦争によって大切なものを失って絶望した日本国民に与えられた、世界で稀に见る素晴らしい宪法であり、悲惨な戦争が世界各地で起こっている现在、人类を导く普遍的原理としてその価値はますます高まりこそすれ、古くなってなどいません。
テレビからは、この多摩川の河原から司法省人事课に裁判官採用愿を提出しに行く、初回の放送と同じ映像が流れましたが、女子部に入学してからの寅子の喜びと哀しみを知っている皆さんは、最初に见た时とはまったく违う感覚でご覧になったのではないでしょうか。寅子の胸を駆け巡る様々な思いと不退転の覚悟を、痛いほど感じられたのではないでしょうか。何度もこれまで言ってきましたが、吉田さんの脚本、演出など制作スタッフの构成力の见事さに拍手を送りたいと思います。
街を行き交う人々は、老婆も少女も新しい宪法を読んでいます。竹もとの老夫妇は屋台でふかし芋を売りながら、やはり宪法を読んでいるのです。法曹会馆に间借りしていた司法省人事课の课长の椅子に座っていたのは、なんと、あの桂场判事。竹もとで买った(包み纸で分かりますね)ふかし芋を食べようとしていましたね。小鼻に(脚本では口元だったと思いますが)芋の皮をつけたなんとも憎めない姿で(しかめっ面で厳めしいのですが)。
そこにさっそうと登场するのが???、新たな寅子の物语の幕开けです。第10週をお楽しみに(もう泣かないで済むと良いのですが)。
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