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「トビタテ!留学闯础笔础狈」体験记①
2024年01月10日
- 高校
- 教育?进路
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国际奴隷博物馆
高校生が自由に「トビタテ」る留学プログラム
インタビュアー(以下、イ):「トビタテ!留学JAPAN」を知ったきっかけは何でしたか?
冈さん:実は母亲がたまたま见つけて、「こんなプログラムがあるよ」と绍介してくれたのがきっかけです。留学には兴味があったのですが、なかなか自分に合うものがないなと思っていました。そんなとき、自分で自由に行き先や目的を计画でき、返済不要の奨学金もあるということで、これなら自分のやりたいことができると考えて応募を决めました。そして、学校から申请する必要があるので、学年の英语科の先生に相谈しました。
イ:応募までのプロセスを教えてください。
冈さん:高1の地理の授业で世界遗产に兴味を持ち个人的に调べていたので、そこから研究计画を考えました。世界遗产の中でも话题性のあるところに行きたいと考え、ウィーン(オーストリア)、ベネチア(イタリア)、パリ(フランス)なども考えましたが、最终的にリバプール(イギリス)を选びました。リバプールが世界遗产から2021年抹消されて话题性が高かったこと、その遗产が大西洋奴隷贸易という负の歴史と関わるものであったことが主な理由でした。私がビートルズを好きだったという「不纯」な理由もあります(笑)。
イ:なるほど。応募书类作りは大変したか。
冈さん:简単ではありませんでしたが、书类を作りながら付属校の利点を强く感じました。
イ:というと?
冈さん:先を见通すことができているので、研究の一贯性を保ちやすいということです。付属校生として、进学する学部?学科を见据えて留学を计画し、志望理由书を书くことができたので、一贯性のある研究プロポーザルになったと思います。この点は、后辈たちも意识してほしいと思います。
イ:冈さんは、明治大学でも地理を勉强したいとおっしゃっていましたね。
冈さん:そうです。そのことを意識しながら見通しをもって研究計画を立てました。ただ、書類の量は多かったので、国际连携係の先生やこれまで教わった先生に何度も相談するなど、とてもお世話になりました。
负の歴史をいかに継承するのか?
イ:书类选考や面接选考を通して、5月ごろには採用が决まったそうですが、そこからはどんな準备をしたのでしょうか。
冈さん:リバプールで行う研究について2つのことを考えました。まず、リバプールが都市の再开発によって世界遗产を抹消されたことから、世界遗产の保全について调べようと思いました。そこで、本を読んだりして调べ始め、现地の研究机関や博物馆などに问い合わせのメールなどを送りました。しかし、残念ながら返事をもらえませんでした。この计画を进めるのは难しいと判断し断念しました。
イ:それは残念でしたね。
冈さん:はい。そこで、次に考えたのが、大西洋奴隷贸易や人権问题と络めて歴史をどう継承していくかという问题です。世界遗产とは华やかな歴史だけではなく、负の遗产も継承していく必要もあるのか、それをどう扱っていくべきなのかを考えたいと思ったからです。
イ:なるほど。
冈さん:リバプールの歴史を知ることから始めようということでまた本を読み、現地でフィールドワークをできそうな場所を調べました。その結果、国际奴隷博物馆での調査、教員?市民へのインタビューや街頭調査、現地で売られている絵本なども含めた資料収集などを通して、どのような歴史認識が継承されているのか明らかにしていこうと考えました。
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リバプールで収集した资料
多様性に衝撃を受けた1か月
イ:実际にイギリスに行ってみて、いかがでしたか。
冈さん:7月21日から8月20日までの约1か月间、留学しました。まず调査とは直接関係がないのですが、イギリスの気候に惊きました。私が行っていた时期はとにかく晴れない。何となくは知っていましたが、実际に体験することで、青空のすばらしさが身に染みてわかりました。体験といえば、语学学校で様々なバックグラウンドの人たちと出会えて、议论したことも贵重な体験でした。イスラム圏から来た人たちと政治の议论になった时、私たちが当たり前のものだと思っていた选挙を「必要ないものでは?」と言われ、自分が絶対だと思っていた価値尺度も限定的なものだと感じました。多様な文化との出会いはとにかく衝撃的でした。
イ:研究调査の方はどうでしたか。
冈さん:最初の1週间は生活に惯れることを优先して、2?3週目に街頭調査を試みました。事前に作成したアンケート用紙を作って国际奴隷博物馆のイメージ調査を行い、また、リバプール市民については歴史教育でどのようなことを教わってきたかを調査しました。1日10人を目标に、駅、バス停、ショップなどで时间のありそうな人たちに声をかけ协力してもらいました。调査中に、一度、人种差别的な言叶を浴びせられたりして、辛い思いと共に差别の深刻さも身をもって体感しました。また、博物馆の史料室などでも资料调査もしましたが、かなり难易度が高く苦戦しました。
イ:それは大変でした。成果はいかがでしたか。
冈さん:まず、国际奴隷博物馆の他にも同じエリアに博物館がいくつもあり、博物館ごとに扱っている内容が異なるため、様々な観点からリバプールのことを学べました。そして、学校の課外授業や親に連れられて博物館に行っている人が多く、博物館がリバプール市民にとって身近な存在だということがわかりました。実際に、見学をしている小さな子どもたちの姿をたくさん目にしました。博物館が無料というところも関連しているのかもしれません。
また、特に国际奴隷博物馆のおいては、奴隷貿易という人権侵害に関わった国として、その歴史を教訓とし、異文化理解や多様な人種間の共生といったような未来思考的な展示が多かったと思います。未来志向であることで、負の歴史遺産を継承していこうという積極的な風土があるのは素晴らしいと感じました。ただ、同時に、このことは社会にいまだに人種差別が残っていることを物語っているようにも感じました。
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付属校の环境を生かしたチャレンジを!
イ:面白い発见ですね。今后、この経験をどうつなげていきたいですか。
冈さん:今回は研究計画を立てて、とにかくやってみるという貴重な経験を積めました。自分がわからないことについて調べ行動することの面白さと難しさを感じました。今回は不十分な点も多々ありましたが、今後、明治大学に進学して研究をしていくことが楽しみになりました。また、「トビタテ!留学JAPAN」の事前?事后研修で、全国から集まった志のある同世代に出会えたこともとても刺激になりました。何人かとは今でもつながりを持っています。
イ:积极的に、前へ踏み出したことで、素晴らしい体験ができましたね。最后に后辈へのアドバイスがありますか。
冈さん:一般的に、高校生は金銭的な部分も含めてできることは限られていると思います。しかし、「トビタテ!留学JAPAN」のプログラムは、返済不要の奨学金などで、自分がやりたいことを実现する支援をしてくれます。私はかなり「真面目」な学术的なテーマを选びましたが、このプログラムは、芸术やスポーツなど幅広いテーマを自由に设定できるので、どんなことでも海外でやってみたいことがあればぜひ挑戦してほしいです。
今年は私を含めて2名の生徒が明治高校から选ばれました。明治高校なら大学受験にとらわれる必要もないですし、また、ほぼ第一志望の学部に进学できるので大学生活を见通して研究提案をできるという恵まれた环境があります。この环境を生かして、后辈の皆さんにも积极的に留学にチャレンジしてほしいと思います。
イ:今日は冬休みでしたが、长い时间、ありがとうございました。「トビタテ!留学JAPAN」第2ステージの新たなビジョンは「日本の若者が世界に挑み、“本音と本気”で国内外の人々と协働し、创造と変革を起こす社会」で、そのコンセプトとして「Challenge, Connect, Co-create」が掲げられています。明治高校の后辈のみなさんも、世界をつなぎ、创造するためにチャレンジをしていってほしいと思います。高1?2の皆さん向けの次年度の応募缔め切りがすぐそこに迫っています。応募を考えている人は早めに学年の担当教员に相谈してください。
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国际奴隷博物馆の史料室で大西洋奴隷貿易を調査
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100件の街头调査で収集したアンケート