新入生の皆さんへの学长メッセージに先立ち、まずこの场を借りて、3月11日、东北太平洋冲で発生した巨大地震、およびそれにともなう大津波によって被害に遭われた皆さま方に対し、明治大学を代表してご挨拶させていただきます。
このたびの东日本大震灾において、お亡くなりになられた皆さまのご冥福をお祈り申し上げますとともに、谨んで哀悼の意を表したいと存じます。また、被灾された皆さま、さらには福岛第一原発の事故などにより、やむを得ず避难生活を强いられている皆さまに対しては、心よりお见舞い申し上げます。皆さまが一日でも早く、普段どおりの生活を取り戻せることを、切望いたします。明治大学も、いろいろな形で、皆さまへの支援をさせていただきます。
ところで今、东京は、春烂漫の花の色に染まり始めております。例年より、わずかながら遅れての、今年の开花。自然もまた、我々と同じく、今回の大震灾による惨剧を思い、次に向けての第一歩、この一歩「前へ」出るために、身构えていたのでしょうか。ようやく、皆さんの新たな志とともに歩み出したようにも见受けられます。
本来ならば、本日4月7日、日本武道馆において入学式の式典を挙行し、新入生の皆さんに対し、ご入学のお祝いをさせていただく予定でおりました。しかしながら、先日の大震灾で、未曾有の被害が発生しました。加えて、福岛第一原発の放射能漏れ事故が発生しています。放射能汚染による危険度は、现在のところ、レベル6相当との评価がなされています。そのレベルは、実质的には、同じく冷却系损失事故でレベル5と评価された、1979年の米国?スリーマイル岛の原発事故より高いと言われております。また他方で、原子炉が暴走し、レベル7と言われた1986年のソ连?チェルノブイリの原発事故よりも低いものと评価されています。さらに、このたびの原発事故は、首都圏の电力事情にも、多大な影响を与えております。计画停电の実施などにより、生产?物流をはじめとする経済分野の停滞は、大きな社会问题になっています。
このような状况に鑑み、私どもは、皆さんの安全确保を第一に考え、苦渋の决断、すなわち日本武道馆において入学式の式典を挙行することを中止する决定をいたしました。明治大学を代表して、新入生の皆さん、およびご父母?ご亲戚の皆さまに対し、このたびの中止措置について、ご理解を赐りたくお愿い申し上げますとともに、心よりお诧び申し上げます。诚に申し訳ございませんでした。
さて、わが明治大学は、今年1月17日に、创立130周年を迎えております。本学にとってこの记念すべき年に、しかも一般入试の志愿者数が「2年続けて日本一」という厳しい入试を戦い抜いて、皆さんはご入学されました。ご入学、诚に、おめでとうございます。皆さんと新しい縁をもつことができ、私どもは大変嬉しく思うとともに、皆さんを心より歓迎いたします。
1881年(明治14年)、本学は、わが国が封建社会から近代社会へと変容する时代に、明治法律学校として创立されました。创立者は、若き法律家 岸本辰雄、宫城浩蔵、および矢代操の3名です。彼らは、わが国の「近代化」を図るためには、まず「个」の确立が必要であるとの潮流に与いたしました。「个」の确立を基础とした教育方针は、近时、「个を强くする大学」というキャッチ?フレーズとなり、発展的に継承されています。この「个を强くする」という语は、决してエゴを奨励するものではありません。私どもは、社会や公司などのいかなる组织の中にあっても、自らの使命?役割を见出し、一人の『个』として辉ける人材を育成するという意味で用いています。
ところで今、わが国では诸分野にわたり、パラダイムシフトが始まっています。ドイツやフランスがモデルとなった「明治维新」、アメリカをモデルにした「戦后改革」。これらに匹敌する、歴史的な転换期を迎えています。しかも世界は、米国一极主义の构造が揺らぎ始めており、21世纪社会において、基轴となるべきモデルを见出せないまま、先行きが不透明な状况下にあります。世界秩序の多様化?フラット化が进行している中で、大学を取り巻く环境も変化しているといえます。
この时代状况の中で、明治大学は节目の年、创立130周年を迎えたわけであります。その记念事业の基本コンセプトは、「世界へ」であり、そのサブ?タイトルは「『个』を强め、世界をつなぎ、未来へ」です。人类の未来を见据えて、「世界へ」飞び立つ人材を育成すること。この点に、本学の现时点における使命があるとの确信に基づいています。世界をつなぎ、国际社会における真の平和の构筑に寄与できる大学、それは、本学が目指す「世界に开かれた大学」、そして20年后の创立150周年に向けた展望として期待されている「世界に発信する大学」という构想に挑戦する大学を志向しています。
このような时期に、ご入学された皆さん。皆さんは、このたびの东日本大震灾を、どのように见ておりますか。确かに、自然灾害ではあります。その震灾による被害は、未曾有のものです。わが国と国民にとって、大きな损失です。その復旧?復兴には、长い歳月にわたり、国をあげて取り组むことになるでしょう。しかし私は、この大震灾につき、もう一つの视点を提示したいと思います。
それは、今回の大震灾は、わが国が戦后65年间、一贯して「経済復兴」を旗印に追求し、かつ社会の诸分野で展开された「効率化?合理化」という政策?路线に対する警告ではないかと観ております。今こそ我々は、このたびの大震灾を教训にして「人间性を基本に据える」という政策视点のもと、すべての社会制度やシステムにつき抜本的に见直し、必要な変革を提言し、その実现にむけ挑戦すべきではないでしょうか。いかなる困难や労苦があろうとも。そして、その中から、再び、光辉満つ日本として復兴しなければならないと思います。
新入生の皆さん。皆さんには、わが明治大学において、是非、国际的视野に立って、かつ远くを见つめて、人类のために何ができるかを学んでいただきたい。さらに皆さんには、どのような难局に遭遇しても、もう一歩「前へ」歩み出しうる勇気、すなわち「明治魂」を习得してほしいと愿っています。
最后になりましたが、皆さんが明治大学の学生として、「今を大切に」との心构えで、実り多い学生生活を送られることを心からご祈念申し上げまして、学长の入学式告辞に代えたメッセージとさせていただきます。
※4月7日、HPで発信した学长メッセージを掲载
このたびの东日本大震灾において、お亡くなりになられた皆さまのご冥福をお祈り申し上げますとともに、谨んで哀悼の意を表したいと存じます。また、被灾された皆さま、さらには福岛第一原発の事故などにより、やむを得ず避难生活を强いられている皆さまに対しては、心よりお见舞い申し上げます。皆さまが一日でも早く、普段どおりの生活を取り戻せることを、切望いたします。明治大学も、いろいろな形で、皆さまへの支援をさせていただきます。
ところで今、东京は、春烂漫の花の色に染まり始めております。例年より、わずかながら遅れての、今年の开花。自然もまた、我々と同じく、今回の大震灾による惨剧を思い、次に向けての第一歩、この一歩「前へ」出るために、身构えていたのでしょうか。ようやく、皆さんの新たな志とともに歩み出したようにも见受けられます。
本来ならば、本日4月7日、日本武道馆において入学式の式典を挙行し、新入生の皆さんに対し、ご入学のお祝いをさせていただく予定でおりました。しかしながら、先日の大震灾で、未曾有の被害が発生しました。加えて、福岛第一原発の放射能漏れ事故が発生しています。放射能汚染による危険度は、现在のところ、レベル6相当との评価がなされています。そのレベルは、実质的には、同じく冷却系损失事故でレベル5と评価された、1979年の米国?スリーマイル岛の原発事故より高いと言われております。また他方で、原子炉が暴走し、レベル7と言われた1986年のソ连?チェルノブイリの原発事故よりも低いものと评価されています。さらに、このたびの原発事故は、首都圏の电力事情にも、多大な影响を与えております。计画停电の実施などにより、生产?物流をはじめとする経済分野の停滞は、大きな社会问题になっています。
このような状况に鑑み、私どもは、皆さんの安全确保を第一に考え、苦渋の决断、すなわち日本武道馆において入学式の式典を挙行することを中止する决定をいたしました。明治大学を代表して、新入生の皆さん、およびご父母?ご亲戚の皆さまに対し、このたびの中止措置について、ご理解を赐りたくお愿い申し上げますとともに、心よりお诧び申し上げます。诚に申し訳ございませんでした。
さて、わが明治大学は、今年1月17日に、创立130周年を迎えております。本学にとってこの记念すべき年に、しかも一般入试の志愿者数が「2年続けて日本一」という厳しい入试を戦い抜いて、皆さんはご入学されました。ご入学、诚に、おめでとうございます。皆さんと新しい縁をもつことができ、私どもは大変嬉しく思うとともに、皆さんを心より歓迎いたします。
1881年(明治14年)、本学は、わが国が封建社会から近代社会へと変容する时代に、明治法律学校として创立されました。创立者は、若き法律家 岸本辰雄、宫城浩蔵、および矢代操の3名です。彼らは、わが国の「近代化」を図るためには、まず「个」の确立が必要であるとの潮流に与いたしました。「个」の确立を基础とした教育方针は、近时、「个を强くする大学」というキャッチ?フレーズとなり、発展的に継承されています。この「个を强くする」という语は、决してエゴを奨励するものではありません。私どもは、社会や公司などのいかなる组织の中にあっても、自らの使命?役割を见出し、一人の『个』として辉ける人材を育成するという意味で用いています。
ところで今、わが国では诸分野にわたり、パラダイムシフトが始まっています。ドイツやフランスがモデルとなった「明治维新」、アメリカをモデルにした「戦后改革」。これらに匹敌する、歴史的な転换期を迎えています。しかも世界は、米国一极主义の构造が揺らぎ始めており、21世纪社会において、基轴となるべきモデルを见出せないまま、先行きが不透明な状况下にあります。世界秩序の多様化?フラット化が进行している中で、大学を取り巻く环境も変化しているといえます。
この时代状况の中で、明治大学は节目の年、创立130周年を迎えたわけであります。その记念事业の基本コンセプトは、「世界へ」であり、そのサブ?タイトルは「『个』を强め、世界をつなぎ、未来へ」です。人类の未来を见据えて、「世界へ」飞び立つ人材を育成すること。この点に、本学の现时点における使命があるとの确信に基づいています。世界をつなぎ、国际社会における真の平和の构筑に寄与できる大学、それは、本学が目指す「世界に开かれた大学」、そして20年后の创立150周年に向けた展望として期待されている「世界に発信する大学」という构想に挑戦する大学を志向しています。
このような时期に、ご入学された皆さん。皆さんは、このたびの东日本大震灾を、どのように见ておりますか。确かに、自然灾害ではあります。その震灾による被害は、未曾有のものです。わが国と国民にとって、大きな损失です。その復旧?復兴には、长い歳月にわたり、国をあげて取り组むことになるでしょう。しかし私は、この大震灾につき、もう一つの视点を提示したいと思います。
それは、今回の大震灾は、わが国が戦后65年间、一贯して「経済復兴」を旗印に追求し、かつ社会の诸分野で展开された「効率化?合理化」という政策?路线に対する警告ではないかと観ております。今こそ我々は、このたびの大震灾を教训にして「人间性を基本に据える」という政策视点のもと、すべての社会制度やシステムにつき抜本的に见直し、必要な変革を提言し、その実现にむけ挑戦すべきではないでしょうか。いかなる困难や労苦があろうとも。そして、その中から、再び、光辉満つ日本として復兴しなければならないと思います。
新入生の皆さん。皆さんには、わが明治大学において、是非、国际的视野に立って、かつ远くを见つめて、人类のために何ができるかを学んでいただきたい。さらに皆さんには、どのような难局に遭遇しても、もう一歩「前へ」歩み出しうる勇気、すなわち「明治魂」を习得してほしいと愿っています。
最后になりましたが、皆さんが明治大学の学生として、「今を大切に」との心构えで、実り多い学生生活を送られることを心からご祈念申し上げまして、学长の入学式告辞に代えたメッセージとさせていただきます。
※4月7日、HPで発信した学长メッセージを掲载
2011年度 入学者数
学部 | |
---|---|
法学部 | 876 |
商学部 | 1,059 |
政治経済学部 | 1,172 |
文学部 | 788 |
理工学部 | 1,039 |
农学部 | 594 |
経営学部 | 691 |
情报コミュニケーション学部 | 487 |
国际日本学部 | 384 |
学部计 | 7,090 |
大学院 | ||
---|---|---|
前期 | 后期 | |
法学研究科 | 33 | 7 |
商学研究科 | 43 | 9 |
政治経済学研究科 | 46 | 4 |
経営学研究科 | 54 | 7 |
文学研究科 | 60 | 12 |
情报コミュニケーション研究科 | 15 | 3 |
理工学研究科 | 447 | 17 |
农学研究科 | 84 | 9 |
教养デザイン研究科 | 17 | 3 |
先端数理科学研究科 | 10 | 5 |
大学院计 | 809 | 76 |
法科大学院 | |
---|---|
法务研究科 | 100 |
専门职大学院 | |
---|---|
ガバナンス研究科 | 33 |
グローバル?ビジネス研究科 | 72 |
会计専门职研究科 | 71 |
専门职大学院计 | 176 |
総计 | 8,251 |
※4月25日现在