本书は、いま最も新しくホットなパリを绍介してくれる必见の书である。「パリ移民映画」というジャンルそのものをテーマにしているところが、この本が优れてアクチュアルなフランス论であることを物语っている。本书は、パリとパリの郊外を舞台にした映画を网罗的にリストアップするところから始まり、パリの5つの地区を舞台にした映画をそれぞれ一本取り上げ、场所との密接な関係の中で、移民がどのようにパリ、ひいてはフランス社会を内侧から変えていっているかを浮かび上がらせる。本书を読めば、フランスがいかにこの40年间で変化したかを、いわば映像を通して、具体的に辿ることができる。それは「おしゃれ」なパリでも、华やかなパリでもおよそない。现実の、现代の、原寸の、「本当の」パリなのである。移民映画を通してパリを再探访させてくれる本书は、日本语においてだけでなく、フランス语でも、フランス文化にたいする移民の影响を証言する稀な文献として先駆的な存在であると同时に、きわめて意义深い资料である。
根本美作子?文学部教授(着者は理工学部教授)
根本美作子?文学部教授(着者は理工学部教授)