本书は、本学第五代総长で、商学部第二代学部长であった志田钾太郎先生の生涯を描いたものである。志田先生は、东京商科大学教授在职中から、明治法律学校の讲师として本学の教育に関わっていたが、その后、安田保善社の役员でありながら、东京商科大学の他の先生方とともに商学部创设に尽力されている。安田保善社退职后、本学教授となり、保険の実务と理论を结びつけ、我が国の保険学の先駆者として活跃される。総长としては、留学生教育、学生の福祉向上などに积极的に関わり、开设した学生食堂を「师弟食堂」と名付け、医学部を含む理系学部の设置を构想されたのである。しかし、志田先生が総长であった时代は、戦时下である。学内で军事教练が行われ、大学には将校が配属されていた。志田先生が学内で「学园は兵営にあらず」として、大学は大学であり、学生は学生であると発言をしたことが文部省に知られ、本学への影响を考虑し、自ら総长を辞している。志田先生の生涯は、今日の私たちにも大きな示唆を与えてくれる。
出见世信之?商学部教授(着者は志田钾太郎の孙)
出见世信之?商学部教授(着者は志田钾太郎の孙)