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本棚「七世 竹本住大夫 私が歩んだ90年」竹本 住大夫 著 髙遠 弘美?福田 逸 編(講談社、2,200円+税)



本书は、引退した文楽の竹本住大夫に、髙远?福田両氏が长时间にわたりインタビューを続けた「闻き书き」である。というと特殊な分野の、よく言えば専门的、悪くすると「通」の世界の読物のように闻こえるかもしれない。だが、そういう「偏见」から本书を読み过ごすのは、大きな损失である。

本书には、长年の蓄积と努力と年轮の実感される、优れた「芸谈」にあるような、二つの大きな特徴がある。

一つは、一人の少年が多彩多様な修业や辛い军队生活を経て徐々に成长して、努力と苦労の末に栄光を得る「芸道物」的侧面である。私の记忆でも文字大夫时代の五、六十歳代の住大夫は、率直にいって特徴をあまり感じない大夫の一人だった。それが晩年大きな存在になる过程も私には感慨深い。

二つは、魅力的な芸谈の持つ时代背景の抜群の面白さである。歌舞伎、映画、レヴューから野球の回想に至る昭和戦前期のモダン大阪の都市文化の厚みと蓄积を、柔かい语り口から闻く喜びと味わいは、他に替え难いものがある。

神山彰?文学部教授(编者はともに商学部教授)