編著者金山氏の「まえがき」にあるように、本書は明治大学リバティアカデミーという生涯学习プログラムのひとつ、「日本人の魂の古層を探る」全12回の中から、金山氏「常世の思想」?居駒永幸氏「魂の還る処」?岩野卓司氏「石原莞爾から宮沢賢治へ」の三講を採録する。さらに、従来の知的営みが「古層」とどのように関係を結び、今後どのように展開していくのか、編集部のインタビューに答える形での中沢新一氏の「<古層>の探りかた」を加えた四章から成る。
内容的には、前二章と后二章とに分かれるが、そこには共通して日本人の「魂の古层」を民俗学的に鋭く捉え、且つ平明に物语る姿势を読み取ることの出来る、刺激的な好书である。
惜しむらくは、値段の设定がもう少し安価に抑えられたらと思った。
林雅彦?名誉教授(编着者は法学部教授)