理事長 柳谷 孝
新入生の皆さん、このたびはご入学、诚におめでとうございます。新しく明治大学の仲间となる皆さんを、心より歓迎いたします。また、これまで新入生を支えてこられたご家族やご列席の皆様に対しましても、篤くお庆びを申し上げます。
さて、明治大学は、1881年に志高き20代后半の3人の若者により创立されました。当时の日本は、封建社会であった江戸时代が终焉し、社会构造が大きく変化した激动の时代でありました。西欧诸国をモデルにした日本の近代化が急务である中、フランス法を学んだ岸本辰雄先生、宫城浩蔵先生、矢代操先生が、近代化に不可欠な「法学」を日本に普及させ、新しい世を作らんと学校をつくりました。それが明治法律学校であり、现在の明治大学であります。
本学は、これまで55万人を超える卒业生を辈出しましたが、开校当时の热き想いは「権利自由」「独立自治」の建学の精神として、现在まで脉々と受け継がれています。明治大学の校歌には、そうした建学の精神や気风が溢れていますので、皆さんも是非覚えて、歌い継いでください。
さて、本学に入学しましたら、様々な出会いが皆さんを待っています。新しい学びや环境、先生や仲间との出会い。これまでとは异なる新たな出会いを前に、心跃る気分でありましょう。申し上げるまでもなく、出会いほど人生の彩りを豊かにするものはありません。本日の入学に际し、私が新入生の皆さんに望むことは「出会いを重ねていくために、新たな世界へ积极的に挑戦してほしい」ということです。时には苦手な分野に巡り合い、新たな世界へ飞び込むのにためらいを覚えることもあるかもしれません。しかし、勇気をもってまだ见ぬ世界を开拓すれば、自分自身の新たな可能性を発见でき、将来の选択肢も大いに広がってゆくことでしょう。
例えば、留学生との出会いもその一つであります。来年の春には、外国人留学生と地方出身の日本人学生が共に生活する「学びの场」である国际混住寮も开设し、本学キャンパスでの国际化も一层进んでいきます。留学先で出会う人々や本学に集う留学生と积极的に関わって、グローバルマインドを更に高めていってほしいと强く愿っています。
目下、日本では、少子高齢化に歯止めがかからず、総人口も减少局面を迎えています。世界に目を向けますと、地球温暖化をはじめとする环境问题や、人口増加に伴う食粮やエネルギー、そして水の枯渇など多くの课题が山积しています。このような课题を解决していくためにも、皆さんには出会いを重ねて成长を続け、未来を主体的に创り出していく「行动力」を培ってほしいのです。未来の担い手は、皆さんであります。今の行动の一つひとつが未来の自分に繋がってゆくという意识を持って、本学で研钻に励んでください。
これに関连して皆さんに绍介したいのは、世界的に知られたイギリスの理论物理学者であるスティーブン?ホーキング博士の言叶であります。ご承知のように、博士は先月、永い眠りにつきましたが、これまでにブラックホールや相対性理论に関する画期的な研究で知られており、难病に立ち向かいながらも、宇宙への饱くなき探究を続けました。その彼が、未来を主体的に创り出していく上で大切な言叶を残しました。それは「私が人生で学んだことは、自分が今持っている力を全部使えということである」というものです。
彼が21歳で皆さんと同じように希望に満ち溢れる学生生活を送っていた最中、突然の病で余命2年と宣告されました。通常であれば生き抜く自信を失い、気力や行动力も无くなるであろうにもかかわらず、彼は违いました。当初は数学への道を志していたところ、大学で学びの扉を开いてゆく中、见上げた空高くに広がる未知なる世界と出会いました。知の冒険へと駆り立てられた博士は、身体能力が失われてゆく中にあっても、家族の支えや新しい仲间との出会いのもと、自分が今持っている力の全てを呼び覚まし、広大な宇宙の真理の解明に、全力で挑み続けたのです。その结果、独创的な理论を発表し、あわせて近年のテクノロジーや社会问题にまでも、鋭い知性をもって世界に提言をし続けました。
自分が今持っている力を全部使うというホーキング博士の生涯は、新たな世界への挑戦という侧面のみならず、先行きの见通せない彼自身の人生そのものへの挑戦でもあったのではないでしょうか。彼の心の强さを、皆さんの胸に置き换えて実践していったならば、これからの成长の伸び代が一层増えていくことでしょう。「全力を尽くしてやり遂げる。」そこにこそ、明日への大きな成长に繋がる「键」が潜んでいるのです。
本学では「『个』を强くする大学」という理念を掲げています。この「颈苍诲颈惫颈诲耻补濒」すなわち『个』を强めるというのは、主体性をもって自ら「考える材料」を発见し、そして「自分で考え抜く力」を磨き続けることにあります。卒业までにしか経験できないこと、挑戦できないことは、たくさんあります。困难に直面しても、强い信念と情热をもって、挫けず「前へ」と进んでゆく。そうした不屈の明治魂も、本学らしい『个』のひとつであります。本学で新たに出会う仲间と切磋琢磨をして、皆さんそれぞれにふさわしい『个』の确立を目指してください。
结びになりますが、皆さんが本学での学びを最大限に活用し、高度な専门性と国际通用性を养い、かつ、人间性豊かに成长を遂げられますことを祈念いたし、お祝いの言叶といたします。
さて、明治大学は、1881年に志高き20代后半の3人の若者により创立されました。当时の日本は、封建社会であった江戸时代が终焉し、社会构造が大きく変化した激动の时代でありました。西欧诸国をモデルにした日本の近代化が急务である中、フランス法を学んだ岸本辰雄先生、宫城浩蔵先生、矢代操先生が、近代化に不可欠な「法学」を日本に普及させ、新しい世を作らんと学校をつくりました。それが明治法律学校であり、现在の明治大学であります。
本学は、これまで55万人を超える卒业生を辈出しましたが、开校当时の热き想いは「権利自由」「独立自治」の建学の精神として、现在まで脉々と受け継がれています。明治大学の校歌には、そうした建学の精神や気风が溢れていますので、皆さんも是非覚えて、歌い継いでください。
さて、本学に入学しましたら、様々な出会いが皆さんを待っています。新しい学びや环境、先生や仲间との出会い。これまでとは异なる新たな出会いを前に、心跃る気分でありましょう。申し上げるまでもなく、出会いほど人生の彩りを豊かにするものはありません。本日の入学に际し、私が新入生の皆さんに望むことは「出会いを重ねていくために、新たな世界へ积极的に挑戦してほしい」ということです。时には苦手な分野に巡り合い、新たな世界へ飞び込むのにためらいを覚えることもあるかもしれません。しかし、勇気をもってまだ见ぬ世界を开拓すれば、自分自身の新たな可能性を発见でき、将来の选択肢も大いに広がってゆくことでしょう。
例えば、留学生との出会いもその一つであります。来年の春には、外国人留学生と地方出身の日本人学生が共に生活する「学びの场」である国际混住寮も开设し、本学キャンパスでの国际化も一层进んでいきます。留学先で出会う人々や本学に集う留学生と积极的に関わって、グローバルマインドを更に高めていってほしいと强く愿っています。
目下、日本では、少子高齢化に歯止めがかからず、総人口も减少局面を迎えています。世界に目を向けますと、地球温暖化をはじめとする环境问题や、人口増加に伴う食粮やエネルギー、そして水の枯渇など多くの课题が山积しています。このような课题を解决していくためにも、皆さんには出会いを重ねて成长を続け、未来を主体的に创り出していく「行动力」を培ってほしいのです。未来の担い手は、皆さんであります。今の行动の一つひとつが未来の自分に繋がってゆくという意识を持って、本学で研钻に励んでください。
これに関连して皆さんに绍介したいのは、世界的に知られたイギリスの理论物理学者であるスティーブン?ホーキング博士の言叶であります。ご承知のように、博士は先月、永い眠りにつきましたが、これまでにブラックホールや相対性理论に関する画期的な研究で知られており、难病に立ち向かいながらも、宇宙への饱くなき探究を続けました。その彼が、未来を主体的に创り出していく上で大切な言叶を残しました。それは「私が人生で学んだことは、自分が今持っている力を全部使えということである」というものです。
彼が21歳で皆さんと同じように希望に満ち溢れる学生生活を送っていた最中、突然の病で余命2年と宣告されました。通常であれば生き抜く自信を失い、気力や行动力も无くなるであろうにもかかわらず、彼は违いました。当初は数学への道を志していたところ、大学で学びの扉を开いてゆく中、见上げた空高くに広がる未知なる世界と出会いました。知の冒険へと駆り立てられた博士は、身体能力が失われてゆく中にあっても、家族の支えや新しい仲间との出会いのもと、自分が今持っている力の全てを呼び覚まし、広大な宇宙の真理の解明に、全力で挑み続けたのです。その结果、独创的な理论を発表し、あわせて近年のテクノロジーや社会问题にまでも、鋭い知性をもって世界に提言をし続けました。
自分が今持っている力を全部使うというホーキング博士の生涯は、新たな世界への挑戦という侧面のみならず、先行きの见通せない彼自身の人生そのものへの挑戦でもあったのではないでしょうか。彼の心の强さを、皆さんの胸に置き换えて実践していったならば、これからの成长の伸び代が一层増えていくことでしょう。「全力を尽くしてやり遂げる。」そこにこそ、明日への大きな成长に繋がる「键」が潜んでいるのです。
本学では「『个』を强くする大学」という理念を掲げています。この「颈苍诲颈惫颈诲耻补濒」すなわち『个』を强めるというのは、主体性をもって自ら「考える材料」を発见し、そして「自分で考え抜く力」を磨き続けることにあります。卒业までにしか経験できないこと、挑戦できないことは、たくさんあります。困难に直面しても、强い信念と情热をもって、挫けず「前へ」と进んでゆく。そうした不屈の明治魂も、本学らしい『个』のひとつであります。本学で新たに出会う仲间と切磋琢磨をして、皆さんそれぞれにふさわしい『个』の确立を目指してください。
结びになりますが、皆さんが本学での学びを最大限に活用し、高度な専门性と国际通用性を养い、かつ、人间性豊かに成长を遂げられますことを祈念いたし、お祝いの言叶といたします。