「ヒューマンライブラリー」は、2000年にデンマークの狈骋翱が始めた偏见低减をめざす画期的なイベントである。このイベントでは、マイノリティとみなされることの多い人が、自らの意志で「本」となり、来场した「読者」に1対1(または数人)で30分贷し出され、人生の物语を语る。欧州、豪州で爆発的に展开し、今では世界90カ国以上で开催されており、日本でも既に100回以上开催されてきた。
本書は、これまで実践という形でしか知ることのできなかったこのイベントを科学研究費を得て研究し、世界で初めて書物として紹介した1冊である。第1部の実践編には、大学、図书馆、社会福祉協議会、あるいは市民による開催の経験が蓄積されている。第2部の研究編では、偏見低減の効果等が理論的に分析される。特に、筆者の一人である横田雅弘国际日本学部教授のゼミが主催してきた「明治大学ヒューマンライブラリー」は今年10回目を迎えるが、主催する学生(「司書」と呼ばれる)への教育効果についても論じられていて興味深い。
本書は、これまで実践という形でしか知ることのできなかったこのイベントを科学研究費を得て研究し、世界で初めて書物として紹介した1冊である。第1部の実践編には、大学、図书馆、社会福祉協議会、あるいは市民による開催の経験が蓄積されている。第2部の研究編では、偏見低減の効果等が理論的に分析される。特に、筆者の一人である横田雅弘国际日本学部教授のゼミが主催してきた「明治大学ヒューマンライブラリー」は今年10回目を迎えるが、主催する学生(「司書」と呼ばれる)への教育効果についても論じられていて興味深い。
佐藤 郡衛?国际日本学部特任教授
(編著者は国际日本学部教授)
(編著者は国际日本学部教授)