独自の领域と方法を确立していたかに见えていた「経営史学」の有効性が问われている。ケースメソッドを多用して経営者研修を行っていた时代から、今や、経営学部において経営史という课目配置を见送る时代に移りつつあるとする観察もある。本书はここ数年间、経営史学会の全国大会においてシリーズで安部先生が报告した议论(多くの先生が詰めかけ、常に立ち见になり、笔者も闻き洩らした回もあった)を中心に编まれている。主な検讨の対象は、チャンドラーモデルの「戦略と组织」、国际化の検讨、文化论的考察、そして进化学的アプローチ(ダーウィン以降)の4つであるが、安部先生の公司进化论、公司进化学として経営史学を位置付ける议论は明快である。戦后経済学领域における1つの研究潮流として分化された「経営史学のレゾンデートル」の再発见にとって、本书の资するところはきわめて大きなものとなることは间违いない。
若林幸男?商学部教授(着者は経営学部教授)