世界に発信する大学?研究型大学への転换
——あけましておめでとうございます。本日は、「明治大学の未来」と题して柳谷孝理事长、土屋恵一郎学长のお2人に年头所感も含めてお话をお伺いしたいと思います。始めに、2019年を振り返っての感想をそれぞれお愿いいたします。
柳谷 あけましておめでとうございます。2019年は灾害の多い年でした。9月の台风15号に続いて、10月には台风19号が日本列岛を縦断して各地に甚大な被害をもたらしました。被灾された地域の皆さまに衷心よりお见舞いを申し上げます。理事会といたしましても、教学からの要请に基づき被灾地域の学生の学费减免や入学検定料の免除などを决定し、早速対応いただいているところであります。
ところで、2019年を学校法人経営の视点で振り返りますと、新たな施设の建设が本格的に动き出した年となりました。海外からの受け入れ留学生と地方出身の日本人学生が共に生活し学ぶ场として216人入居可能な国际混住寮であります「明治大学グローバル?ヴィレッジ」が昨年3月に竣工し、おかげさまで现在は満室となっております。
また、2021年に迎える本学创立140周年の记念事业の1つとして、和泉キャンパスに、初年次教育、教养教育、国际教育などの教学のコンセプトに基づきまして、约1万2千平米の规模で、新教育栋を本年3月に着工することを决めております。こうした取り组みが动き始めましたのも、2018年度决算で、公司の纯利益に相当する「基本金组入前当年度収支差额」が、前年度より约5亿円増加して19亿2100万円となったことが大きな支えとなっております。その要因としては、前理事会が支出の抑制に取り组んでいただいたことを今理事会もしっかりと引き継ぎ、职员の皆さまを中心にコスト削减に取り组んでいただいたことや、教学の皆さまのご尽力で学费改定や収容定员増などで学纳金収入が増加したことがあげられます。そして、3年连続で一般入试志愿者数が11万人を越えたことも大きな要因となりました。
今后も人类と地球环境の调和した未来を创造できる有為な人材を広く社会に送り出すべく教学と法人が一体となって取り组んでいくことで、2020年を大きな飞跃の年にしたいと考えています。
土屋 あけましておめでとうございます。私は学长就任以来、研究型大学への転换ということを、声を大にして话してきました。2019年には「明治大学再生可能エネルギー研究インスティテュート」と「明治大学生命机能マテリアル国际インスティテュート」という理工学部の教授を所长とする2つのインスティテュートが设置されました。再生可能エネルギー研究インスティテュートは小椋厚志教授による太阳电池を中心とした再生可能エネルギーの创生、その有効と利用と贮蔵までの研究を行い、生命机能マテリアル国际インスティテュートは相泽守教授による人工材料の再生医疗などへの医学応用にかかわる研究を行います。2つの注目すべき研究がインスティテュートになったということは大きな意味があったと思います。
また、昨年末には农学部の長嶋比呂志教授による人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ってブタの体内で人の膵臓をつくる研究計画が大きく報道されたように、农学部における研究も非常に大きく実りのあるものになってきています。明治大学には医学部はありませんが、こうした医学系、生命科学系の研究が高い注目を集め始めています。明治大学が研究型大学となっていく姿が示されてきたのだと感じています。
授业负担を軽减して、研究に専念できるような环境づくりにも着手するなど、研究型大学への基本的な道筋は整ってきています。このことは、次の学长になる方にも引き継いでいただき、ますます明治大学が研究を推进し、それが教育に还元され、豊かなリソースが提供されるようになってほしいと愿っています。
柳谷 あけましておめでとうございます。2019年は灾害の多い年でした。9月の台风15号に続いて、10月には台风19号が日本列岛を縦断して各地に甚大な被害をもたらしました。被灾された地域の皆さまに衷心よりお见舞いを申し上げます。理事会といたしましても、教学からの要请に基づき被灾地域の学生の学费减免や入学検定料の免除などを决定し、早速対応いただいているところであります。
ところで、2019年を学校法人経営の视点で振り返りますと、新たな施设の建设が本格的に动き出した年となりました。海外からの受け入れ留学生と地方出身の日本人学生が共に生活し学ぶ场として216人入居可能な国际混住寮であります「明治大学グローバル?ヴィレッジ」が昨年3月に竣工し、おかげさまで现在は満室となっております。
また、2021年に迎える本学创立140周年の记念事业の1つとして、和泉キャンパスに、初年次教育、教养教育、国际教育などの教学のコンセプトに基づきまして、约1万2千平米の规模で、新教育栋を本年3月に着工することを决めております。こうした取り组みが动き始めましたのも、2018年度决算で、公司の纯利益に相当する「基本金组入前当年度収支差额」が、前年度より约5亿円増加して19亿2100万円となったことが大きな支えとなっております。その要因としては、前理事会が支出の抑制に取り组んでいただいたことを今理事会もしっかりと引き継ぎ、职员の皆さまを中心にコスト削减に取り组んでいただいたことや、教学の皆さまのご尽力で学费改定や収容定员増などで学纳金収入が増加したことがあげられます。そして、3年连続で一般入试志愿者数が11万人を越えたことも大きな要因となりました。
今后も人类と地球环境の调和した未来を创造できる有為な人材を広く社会に送り出すべく教学と法人が一体となって取り组んでいくことで、2020年を大きな飞跃の年にしたいと考えています。
土屋 あけましておめでとうございます。私は学长就任以来、研究型大学への転换ということを、声を大にして话してきました。2019年には「明治大学再生可能エネルギー研究インスティテュート」と「明治大学生命机能マテリアル国际インスティテュート」という理工学部の教授を所长とする2つのインスティテュートが设置されました。再生可能エネルギー研究インスティテュートは小椋厚志教授による太阳电池を中心とした再生可能エネルギーの创生、その有効と利用と贮蔵までの研究を行い、生命机能マテリアル国际インスティテュートは相泽守教授による人工材料の再生医疗などへの医学応用にかかわる研究を行います。2つの注目すべき研究がインスティテュートになったということは大きな意味があったと思います。
また、昨年末には农学部の長嶋比呂志教授による人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ってブタの体内で人の膵臓をつくる研究計画が大きく報道されたように、农学部における研究も非常に大きく実りのあるものになってきています。明治大学には医学部はありませんが、こうした医学系、生命科学系の研究が高い注目を集め始めています。明治大学が研究型大学となっていく姿が示されてきたのだと感じています。
授业负担を軽减して、研究に専念できるような环境づくりにも着手するなど、研究型大学への基本的な道筋は整ってきています。このことは、次の学长になる方にも引き継いでいただき、ますます明治大学が研究を推进し、それが教育に还元され、豊かなリソースが提供されるようになってほしいと愿っています。
4年间を振り返って
——お二方は、明治大学創立135周年の2016年に就任されて以来、4年間の任期最終年度を迎えられています。この4年间を振り返っていかがでしたでしょうか。
土屋 学长への就任直后に2つの大きな出来事がありました。1つ目は、本学が文部科学省?平成28年度(2016年度)「大学の世界展开力强化事业」に採択されたことです。CLMV诸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)における経済成长のプロセスに、日本の教训をどう生かしていくかということがテーマです。これまで明治大学が取り组んできた国际戦略が実を结んだと言えます。
もう1つは、同じく平成28年度「私立大学研究ブランディング事業」に「Math Everywhere:数理科学する明治大学」という事業が採択されたことです。国際分野、数理学分野でも力強い一歩を踏み出したのが就任1年目のことでした。
また、2017年1月に「人権と平和を探求する明治大学」という広告を全国纸に出しました。非常に反响があり、「権利自由」「独立自治」という建学の精神に立ちながら、今の时代に大学のあるべき姿をアピールできたと思っています。さらに、2018年には「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表しました。これらは、他大学でも同じように取り组んでいることですが、明治大学ほどこのことを强く押し出した大学はなく、明治の个性が非常にはっきりしたと言えます。具体的な取り组みとして、男女共同参画?障がい者少数者支援担当副学长を新たに置き、障がいのある学生への支援、多様な性に配虑した施策、女性研究者支援などを行ってきました。多様性に开かれた大学であるということをこの4年间の中ではっきり示すことができたことは最大の成果であったと思います。
柳谷 今理事会も残すところ3カ月ほどとなりましたが、この4年间を振り返りますと多くの教职员の皆さまや校友?ご父母の皆さまとお会いできて、また学校法人経営に対する数多くのご意见やご要望、あわせてご支援やご协力も赐りました。そうした点で大変充実した4年间であり、皆さまに厚く御礼を申し上げます。
ところで、今や世界の大学を牵引するハーバードやスタンフォード、MITといったアメリカの大学も1930年代にはまだ教育水準が低く、当时世界の最高峰といわれたヨーロッパの大学に追いつこうと高い目标を定めてさまざまな取り组みをスタートさせました。海外からの移民とともに高い経済成长を実现して高等教育も発展していきましたが、今でこそ広く一般的であります、若手研究者が任期付きで経験を积む仕组みであるテニュア?トラック制や、授业评価であるティーチング?エバリュエーションや、教授阵の国际公募など大学自体もたゆまぬ努力と内なる改革を重ねていったのです。その结果、1970年代にやっと世界のトップユニバーシティの一角として评価されるようになったといわれております。実に40年にわたる挑戦がそこにはあったのです。そうした世界の高等教育の歴史と见比べますと、この4年间はまだ道半ばという気がいたします。明治の卒业生が社会に出て、それぞれの分野でリーダーとして活跃するには20年、30年あるいはそれ以上の时间を要するものでありまして、その点では大学のプレゼンス向上には长い时间轴での取り组みも大切であろうと思います。今后とも引き続き未来に向けて本学が「世界に开かれた大学」「世界に発信する大学」として着実に発展していくことを目指してまいります。
土屋 学长への就任直后に2つの大きな出来事がありました。1つ目は、本学が文部科学省?平成28年度(2016年度)「大学の世界展开力强化事业」に採択されたことです。CLMV诸国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)における経済成长のプロセスに、日本の教训をどう生かしていくかということがテーマです。これまで明治大学が取り组んできた国际戦略が実を结んだと言えます。
もう1つは、同じく平成28年度「私立大学研究ブランディング事業」に「Math Everywhere:数理科学する明治大学」という事業が採択されたことです。国際分野、数理学分野でも力強い一歩を踏み出したのが就任1年目のことでした。
また、2017年1月に「人権と平和を探求する明治大学」という広告を全国纸に出しました。非常に反响があり、「権利自由」「独立自治」という建学の精神に立ちながら、今の时代に大学のあるべき姿をアピールできたと思っています。さらに、2018年には「ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を発表しました。これらは、他大学でも同じように取り组んでいることですが、明治大学ほどこのことを强く押し出した大学はなく、明治の个性が非常にはっきりしたと言えます。具体的な取り组みとして、男女共同参画?障がい者少数者支援担当副学长を新たに置き、障がいのある学生への支援、多様な性に配虑した施策、女性研究者支援などを行ってきました。多様性に开かれた大学であるということをこの4年间の中ではっきり示すことができたことは最大の成果であったと思います。
柳谷 今理事会も残すところ3カ月ほどとなりましたが、この4年间を振り返りますと多くの教职员の皆さまや校友?ご父母の皆さまとお会いできて、また学校法人経営に対する数多くのご意见やご要望、あわせてご支援やご协力も赐りました。そうした点で大変充実した4年间であり、皆さまに厚く御礼を申し上げます。
ところで、今や世界の大学を牵引するハーバードやスタンフォード、MITといったアメリカの大学も1930年代にはまだ教育水準が低く、当时世界の最高峰といわれたヨーロッパの大学に追いつこうと高い目标を定めてさまざまな取り组みをスタートさせました。海外からの移民とともに高い経済成长を実现して高等教育も発展していきましたが、今でこそ広く一般的であります、若手研究者が任期付きで経験を积む仕组みであるテニュア?トラック制や、授业评価であるティーチング?エバリュエーションや、教授阵の国际公募など大学自体もたゆまぬ努力と内なる改革を重ねていったのです。その结果、1970年代にやっと世界のトップユニバーシティの一角として评価されるようになったといわれております。実に40年にわたる挑戦がそこにはあったのです。そうした世界の高等教育の歴史と见比べますと、この4年间はまだ道半ばという気がいたします。明治の卒业生が社会に出て、それぞれの分野でリーダーとして活跃するには20年、30年あるいはそれ以上の时间を要するものでありまして、その点では大学のプレゼンス向上には长い时间轴での取り组みも大切であろうと思います。今后とも引き続き未来に向けて本学が「世界に开かれた大学」「世界に発信する大学」として着実に発展していくことを目指してまいります。
创立140周年记念事业について
——创立140周年记念事业の実行委员长を务められております柳谷理事长に、记念事业の进捗状况をお伺いしたいと思います。
柳谷 2018年末より140周年记念事业実行委员会を开催いたしまして、そのもとに、记念式典?祝贺会、教学関连、スポーツ関连、広报戦略の4つの分科会を设けて、周年事业の计画を具体化しているところであります。この実行委员会には、校友会、父母会、连合骏台会、骏台体育会の代表の方々にも委员として参加いただいており、多くの皆さまのご意见やご要望を周年事业に反映させてまいりたいと考えております。すでに2021年11月1日の本学の创立记念祝日に记念式典と祝贺会を开催することや、先ほど申し上げましたように和泉キャンパスに新教育栋を建设することなども决定しております。また、140周年のロゴマークも决まりました。これからもさまざまな企画を予定してまいりたいと考えておりますので、皆さまぜひご期待ください。
一方で、こうした140周年记念事业を支えるものとして、「创立140周年记念事业募金」を昨年9月より本格的に开始しております。今回の募金では、新しい顕彰制度を用意いたしました。それは、和泉新教育栋の中にある椅子や教室の入口に、寄付者を称えてその方のお名前を刻印したプレートを设置するというものであります。こうした顕彰制度は欧米の大学ではすでに一般的でありますが、本学も今回から「寄付の见える化」を一层进め、记念事业募金賛同への机运を高めてまいります。
なお、2021年は现在の长期ビジョンの最终年度であり、今年はその策定に取り掛かる大変重要な1年になってまいります。従って创立140周年记念事业は、10年后の创立150周年をも见据えたものとなります。昨年まとめられた教学の「グランドデザイン2030」に基づいて学校法人として长期ビジョンを策定してまいりますが、この点でも引き続き教学と法人でよくコミュニケーションを取って进めてまいります。
私も创立140周年记念事业の実行委员长として全力で取り组んでまいりますが、教职员の皆さまはもちろん、校友会、父母会、学生の皆さま、地域のコミュニティの皆さまにもご理解とご协力をいただき、コンパクトで充実した周年事业を実现していきたいと考えております。
柳谷 2018年末より140周年记念事业実行委员会を开催いたしまして、そのもとに、记念式典?祝贺会、教学関连、スポーツ関连、広报戦略の4つの分科会を设けて、周年事业の计画を具体化しているところであります。この実行委员会には、校友会、父母会、连合骏台会、骏台体育会の代表の方々にも委员として参加いただいており、多くの皆さまのご意见やご要望を周年事业に反映させてまいりたいと考えております。すでに2021年11月1日の本学の创立记念祝日に记念式典と祝贺会を开催することや、先ほど申し上げましたように和泉キャンパスに新教育栋を建设することなども决定しております。また、140周年のロゴマークも决まりました。これからもさまざまな企画を予定してまいりたいと考えておりますので、皆さまぜひご期待ください。
一方で、こうした140周年记念事业を支えるものとして、「创立140周年记念事业募金」を昨年9月より本格的に开始しております。今回の募金では、新しい顕彰制度を用意いたしました。それは、和泉新教育栋の中にある椅子や教室の入口に、寄付者を称えてその方のお名前を刻印したプレートを设置するというものであります。こうした顕彰制度は欧米の大学ではすでに一般的でありますが、本学も今回から「寄付の见える化」を一层进め、记念事业募金賛同への机运を高めてまいります。
なお、2021年は现在の长期ビジョンの最终年度であり、今年はその策定に取り掛かる大変重要な1年になってまいります。従って创立140周年记念事业は、10年后の创立150周年をも见据えたものとなります。昨年まとめられた教学の「グランドデザイン2030」に基づいて学校法人として长期ビジョンを策定してまいりますが、この点でも引き続き教学と法人でよくコミュニケーションを取って进めてまいります。
私も创立140周年记念事业の実行委员长として全力で取り组んでまいりますが、教职员の皆さまはもちろん、校友会、父母会、学生の皆さま、地域のコミュニティの皆さまにもご理解とご协力をいただき、コンパクトで充実した周年事业を実现していきたいと考えております。
「グランドデザイン2030」について
——土屋学长にお伺いします。先日発表されました、教学长期ビジョン「グランドデザイン2030」など、明治大学の将来像についてお闻かせください。
土屋 2030年がどうなっているかを予想するのは难しいことです。私はこの数年、日本私立大学団体连合会の就职问题委员会委员长として経団连とも协议し、新しい就职活动のあり方について考えてきましたが、これから10年、20年たった时に、日本の採用マーケットはアジアに広く开かれたものになるだろうと予测されています。日本は少子化もあり、アジア人材を多く迎え入れる时代が来るのです。そうなると日本の学生たちとアジア人材は竞争関係になります。日本の学生たちがアジア人材と竞争できるような能力を持たないと、彼らの将来は非常に限定されたものになってしまうのではないかという心配があります。
大学教育においても国内だけを见るのでなく、アジアや世界を意识する必要があります。とりわけ21世纪はアフリカの时代とも言われています。幅広い视野と能力を持った人材を送り出していかなければなりません。そのことに気付けた大学だけが、この先、生き残っていけるのだと思います。
「グランドデザイン2030」では、2030年には外国语による科目を、全讲义のうち30%とすることを目标にしています。少なくとも英语でしっかりと勉强できる力がないと、世界で共に働くことはできません。自分の国内だけを见ればいいという时代は终わり、これからはアジアやアフリカなど、世界を见るような教育の内容が必要になると思います。
また、ダイバーシティの観点も重要です。2030年には、本学の教员のうち30%は女性教员となることを目标に掲げています。多様な人种、性别、国籍からなる人たちによって支えられた大学に転换していきます。そのためには施设や、バリアフリーをどう実现していくかということが重要です。さまざまな形の多様性に応えうる大学になっていく準备はすでに始まっています。
土屋 2030年がどうなっているかを予想するのは难しいことです。私はこの数年、日本私立大学団体连合会の就职问题委员会委员长として経団连とも协议し、新しい就职活动のあり方について考えてきましたが、これから10年、20年たった时に、日本の採用マーケットはアジアに広く开かれたものになるだろうと予测されています。日本は少子化もあり、アジア人材を多く迎え入れる时代が来るのです。そうなると日本の学生たちとアジア人材は竞争関係になります。日本の学生たちがアジア人材と竞争できるような能力を持たないと、彼らの将来は非常に限定されたものになってしまうのではないかという心配があります。
大学教育においても国内だけを见るのでなく、アジアや世界を意识する必要があります。とりわけ21世纪はアフリカの时代とも言われています。幅広い视野と能力を持った人材を送り出していかなければなりません。そのことに気付けた大学だけが、この先、生き残っていけるのだと思います。
「グランドデザイン2030」では、2030年には外国语による科目を、全讲义のうち30%とすることを目标にしています。少なくとも英语でしっかりと勉强できる力がないと、世界で共に働くことはできません。自分の国内だけを见ればいいという时代は终わり、これからはアジアやアフリカなど、世界を见るような教育の内容が必要になると思います。
また、ダイバーシティの観点も重要です。2030年には、本学の教员のうち30%は女性教员となることを目标に掲げています。多様な人种、性别、国籍からなる人たちによって支えられた大学に転换していきます。そのためには施设や、バリアフリーをどう実现していくかということが重要です。さまざまな形の多様性に応えうる大学になっていく準备はすでに始まっています。
校友会と父母会と共に「前へ」
——本学设立趣旨の中に「同心协力」という言叶がある通り、本学は、学生教职员はもとより校友?父母と协働して歴史を歩んでまいりました。最后になりますが、校友?父母とのさらなる连携についてお闻かせください。
柳谷 明治大学の「権利自由」「独立自治」という建学の精神は、清冽な地下水として今日まで脉々と受け継がれています。その建学の精神のもと、多様な「个」を磨き、自らの道を切り拓いて「前へ」と进んでいくことこそ「明大スピリット」であります。これからも私たちはこの明大スピリットの襷を后辈へと引き継いでいかなければなりません。
创立者の3人が文字通り「同心协力」をしてつくったのが、今日の明治大学であります。その明治から巣立つ学生たちがそれぞれの大きな舞台に挑戦して活跃していくことは、私たち共通の愿いでありましょう。向殿校友会名誉会长と北野校友会长がともにおっしゃっているのが「明治はひとつ」。
校友の皆さまが1つになって学生を支援していただくことは、本学にとりましても大変心强いものがございます。私もこれまで各地の支部に伺ってまいりましたが、今后も校友会の56の支部、224の地域支部、そして23の海外紫紺会の皆さまとの连携を一段と深めてまいりたいと考えております。
また、私ども法人役员や大学役职者をはじめとする大学関係者は、ご父母の皆さまにとりましても明治が「第二の母校」となりますことを、そしてご家庭で明治大学のことが共通の话题となって子どもたちの声をしっかりと受けとめる、そのきっかけとなりますことを切に愿っております。そしてご父母の皆さまから、「明治大学に入れてよかった」というお言叶が顶戴できますならば、この上ない喜びでございます。これからも、校友会、父母会の皆さまと共にスクラムを组んで「前へ」と进んでまいりたいと考えておりますので、本年も何卒よろしくお愿い申し上げます。
土屋 学长になってから全国各地の校友会支部総会に出席をさせていただきました。学部长时代から考えるとほぼすべての地域に行き、校友の皆さんとお会いしました。今は各支部で顾问になられていらっしゃいますが、15年前顷に私が法学部长として访れて知り合った当时の校友会役员の方々と何年振りかにお会いしてお互い元気なことを确认できたことがとてもうれしかったですね。
また、2017年の全国校友冲縄大会では、戦时中や戦后も非常につらい思いをなさった校友の方々にお会いしました。戦时中に多くの冲縄の人々の命を救った校友の荒井退造氏の慰霊祭もあり、これからも冲縄の人々の平和への想いを受け止める大学であり続けたいと强く感じました。このように校友の方々と、それぞれの地域で会うことによって、改めて明治大学の歴史と、创立以来の精神を思い起こすことができました。
父母会との连携としましては、この4年间で韩国、台湾、中国、マレーシアなど海外父母会にもお伺いし、留学生の父母の方々も明治大学に対して强い思いを抱かれているということがわかりました。
駅伝の応援に1000人集まったり、年末のラグビー明早戦にも1300人を超える多くの父母が集まって応援してくださる。第二の母校としてスポーツ応援を中心に盛り上がっていただいています。校友も父母も明治大学にとっては大事な财产であり、明治大学が强く支えられているということを実感した4年间でした。校友会や父母会の皆さまと、学长の职を离れてお会いできなくなることは寂しくもありますが、引き続き明治大学を支えていただきたい、そのことをお愿いしておきたいと思います。
私はこの3月で学長の職から身を引くわけですが、この4年间を振り返ってみますと理事長をはじめとする法人と教学の関係が良好であった4年間でした。明治大学の歴史を振り返ってみると、必ずしもそうでなかった時期もありましたので、次の4年間も同じように法人と教学が共に手を携えて、明治大学の存在感を高めていっていただきたい、そう願っております。
——明治大学の未来のために、教职一体となってナンバーワン、オンリーワンを目指していきたいと思います。本年もどうぞよろしくお愿いいたします。
柳谷 明治大学の「権利自由」「独立自治」という建学の精神は、清冽な地下水として今日まで脉々と受け継がれています。その建学の精神のもと、多様な「个」を磨き、自らの道を切り拓いて「前へ」と进んでいくことこそ「明大スピリット」であります。これからも私たちはこの明大スピリットの襷を后辈へと引き継いでいかなければなりません。
创立者の3人が文字通り「同心协力」をしてつくったのが、今日の明治大学であります。その明治から巣立つ学生たちがそれぞれの大きな舞台に挑戦して活跃していくことは、私たち共通の愿いでありましょう。向殿校友会名誉会长と北野校友会长がともにおっしゃっているのが「明治はひとつ」。
校友の皆さまが1つになって学生を支援していただくことは、本学にとりましても大変心强いものがございます。私もこれまで各地の支部に伺ってまいりましたが、今后も校友会の56の支部、224の地域支部、そして23の海外紫紺会の皆さまとの连携を一段と深めてまいりたいと考えております。
また、私ども法人役员や大学役职者をはじめとする大学関係者は、ご父母の皆さまにとりましても明治が「第二の母校」となりますことを、そしてご家庭で明治大学のことが共通の话题となって子どもたちの声をしっかりと受けとめる、そのきっかけとなりますことを切に愿っております。そしてご父母の皆さまから、「明治大学に入れてよかった」というお言叶が顶戴できますならば、この上ない喜びでございます。これからも、校友会、父母会の皆さまと共にスクラムを组んで「前へ」と进んでまいりたいと考えておりますので、本年も何卒よろしくお愿い申し上げます。
土屋 学长になってから全国各地の校友会支部総会に出席をさせていただきました。学部长时代から考えるとほぼすべての地域に行き、校友の皆さんとお会いしました。今は各支部で顾问になられていらっしゃいますが、15年前顷に私が法学部长として访れて知り合った当时の校友会役员の方々と何年振りかにお会いしてお互い元気なことを确认できたことがとてもうれしかったですね。
また、2017年の全国校友冲縄大会では、戦时中や戦后も非常につらい思いをなさった校友の方々にお会いしました。戦时中に多くの冲縄の人々の命を救った校友の荒井退造氏の慰霊祭もあり、これからも冲縄の人々の平和への想いを受け止める大学であり続けたいと强く感じました。このように校友の方々と、それぞれの地域で会うことによって、改めて明治大学の歴史と、创立以来の精神を思い起こすことができました。
父母会との连携としましては、この4年间で韩国、台湾、中国、マレーシアなど海外父母会にもお伺いし、留学生の父母の方々も明治大学に対して强い思いを抱かれているということがわかりました。
駅伝の応援に1000人集まったり、年末のラグビー明早戦にも1300人を超える多くの父母が集まって応援してくださる。第二の母校としてスポーツ応援を中心に盛り上がっていただいています。校友も父母も明治大学にとっては大事な财产であり、明治大学が强く支えられているということを実感した4年间でした。校友会や父母会の皆さまと、学长の职を离れてお会いできなくなることは寂しくもありますが、引き続き明治大学を支えていただきたい、そのことをお愿いしておきたいと思います。
私はこの3月で学長の職から身を引くわけですが、この4年间を振り返ってみますと理事長をはじめとする法人と教学の関係が良好であった4年間でした。明治大学の歴史を振り返ってみると、必ずしもそうでなかった時期もありましたので、次の4年間も同じように法人と教学が共に手を携えて、明治大学の存在感を高めていっていただきたい、そう願っております。
——明治大学の未来のために、教职一体となってナンバーワン、オンリーワンを目指していきたいと思います。本年もどうぞよろしくお愿いいたします。