『漫画文化论』(藤本由香里教授)では、2021年11月18日、世界的なヒットを记録した『进撃の巨人』の立ち上げから完结までを伴走した担当编集者?川洼慎太郎さんをお招きしてリクエスト讲义を行った。川洼さんはまず、现在「マガジンデビュー」に掲载されている、『进撃の巨人』の原型になった諌山さんの最初の持ち込み作を提示した上で、「諌山さんの絵を下手だと思ったことはない。マンガの絵のうまさとは写実的な絵が描けることではなくて、いかに絵に感情を载せられるか」だと语り、具体的な场面にふれて、いかに諌山さんが复雑な感情の表现にたけているかを示してくれた。
また、最初の持ち込みから连载にいたるまでにさまざまな案を諌山さんが出してきた中で、最终的に、「最初の原稿を连载作品にしていきましょう」と提案したのは川洼さんだ、ということが明かされた。
ネット上でもたいへんな话题になった伏线回収だが、伏线はメモを取らず、ネット上の考察をメモ代わりにしていたこともあるという意外な発言も。打ち合わせは常に川洼さんがとにかく质问をぶつけるという形で进み、かなり早い时期から必ず最初にした质问は「最终回はどうしましょうか」。
それが、これだけ长い作品が一本筋が通ったものとなり、见事な伏线回収がなされたことに繋がったのだと感じさせられた。加えて「死は平等に」「ユーモアを入れる」など、諌山さんが常に作品との距离を取る、「大人な」作家であることが、言叶の端々から感じられた。质问は次の时间にもおよび、たっぷり2コマを使ったたいへん充実した讲义となった。
【学生の感想】
「一生の思い出になる讲义になりました」という感想がいくつもあったくらい、终始、学生の兴奋が伝わってくる讲义だった。具体的には「『进撃の巨人』の魅力を再确认した」「好きな作品の里话を知ることができて感激した」「そうだったんだ!という惊きがあった」「伏线回収に、読者のネット上の意见も参考にするというのが意外だった。だとすれば読者も作品に参加しているのだ、という気になった」「マンガ编集者の仕事の内容がよくわかった」「イベントも含めてこれだけ担当の方がプロデュースした作品はないのではないか」というような感想があり、书ききれないほどの热い思いがコメントにあふれていた。
*このゲスト讲义の内容を踏まえた藤本由香里教授の论考を含む书籍が、3月4日に出版されます。