岸ゼミでは、地域と連携したアートベース?リサーチ(ABR)の実践を通して、まちの魅力を再発見する活動を行っています。今回は 「中野駅周辺エリアマネジメント協議会」 と連携し、3月22日と23日に中野をもっと楽しむきっかけづくりを目指したイベントを開催しました。その名も「おすすめ行き先カプセル『ポン』」。以下、この実践に取り組む学生からの報告です。
报告:岸ゼミ4年生 土屋志恵留ー「好き」を交换する仕组み
中野には個人経営の魅力的なお店が数多くありますが、初めて訪れる人にとっては少しハードルが高く、ついチェーン店に入ってしまうことも少なくありません。そこで私たちが考えたのは、「誰かの“好き”をきっかけに、自分も新しい場所に踏み出す」 という仕組みです。
自分のお気に入りのお店や场所を、ただ绍介するのではなく、そこでの体験やイメージ、感情を添えて表现する。口コミサイトや検索では伝わらない、その人ならではの“痕跡”を共有することで、新しい出会いが生まれるのではないかと考えました。
その具体的な方法として取り入れたのがコラージュ。ゼミで取り组んできたコラージュ表现の手法を応用し(写真1)、今回は中野区役所の「ナカノバ」で试験的に実施。企画侧だけでなく地域の人々にも気軽に参加してもらえるようにしました。当日は酒井区长も参加し、それぞれが「好きなお店」とともに、そのお店への思いを表现しました(写真2)
さて、イベント当日。午前中は人通りが少なかったのですが、駅前に展示していた「おすすめカプセル」に足を止めて见てくれる人が次第に増えていきました。ガチャを回して「谁かの好き」を受け取った人が、自分の好きも表现して残していってくれる(写真3)。子どもから大人まで、世代を超えて参加が広がりました。
私が印象に残ったことは、同じお店を绍介していても、そこに込められる思いやイメージが一人ひとり违うことでした。表现のプロセスを通じて自然に会话が生まれ、「そこに一绪にいること」からつながりが広がっていく。その瞬间が、まちづくりにおける础叠搁の魅力そのものだと感じました。まさに、口コミや情报検索では得られない、人の思いや感覚をきっかけにしてまちを歩くことができる。中野に住んでいる间に、もっと素敌な场所に出会える可能性を感じました(写真4)。
「中野駅周辺エリアマネジメント協議会」 と連携した地域づくりのためのABR実践は第2回目でしたが、この挑戦も前回を超える新しい発見と交流が生まれ、特別な体験となりました。