2021年2月、哲学専攻教員共著の『何処から何処へ —現象学の異境的展開—』が出版されます。
『何処から何処へ —現象学の異境的展開—』
着作者: 池田 乔 教授
合田 正人 教授
志野 好伸 教授
美濃部 仁 教授 (国际日本学部)
出版社: 知泉书馆
発行形态:単行本
ページ数:416p
定価:本体6000円+税
発売日:2021年2月
滨厂叠狈:978-4-86285-331-8
内容:
20世纪始め,现実の具体的な経験の分析をとおして「普遍学」を目指したフッサールに端を発し,现在にいたるまで広い影响力を及ぼし続けている现象学运动。本书は地域,文化,分野を越境しながらダイナミックに展开する「新たな现象学」の生成过程と可能性を考察する四名の研究である。
池田论文 アメリカでは论理?科学?合理性を特徴とする分析哲学が主流で,その反面でハイデガー哲学は无视されてきた。しかし,ローティとカヴェルは,アメリカ哲学の真髄を「プラグマティズム」とエマソン,ソローの「アメリカ源流思想」に见て,ハイデガー哲学の内にアメリカ哲学との亲和性を见出す。
合田论文 日常の経験や生活のリズム,体内のリズムなど生存を可能にし,维持しているリズム。「リズム」の観点からベルクソンとハイデガーのテクストを,多様な分野のテクストと触発させながら読み直し,新たな侧面に光を当てる。
志野论文 日本,中国,台湾における现象学の受容を概観し,さらに日本统治下の二人の台湾人哲学研究者,洪耀勲,曾天従のテクストの読解を通して,ハイデガー哲学や日本の哲学を踏まえながら形成した独自の「台湾哲学」の轨跡を辿る。
美浓部论文 自我に根拠をもつ知の立场から,知を存在の现象とする立场へ転回した后,フィヒテが行った讲义『1804年の知识学』第二部「现象论」を丹念に読み解く。フッサール现象学以前における「现象」概念が明らかにされる。