2023年度の国际日本学実践科目C、及びDでは、学生が主体となって、日本の资本主义、公司経営の特徴を浮かび上がらせるプロジェクト型の学习を行っています。
春学期のCにおいては、明治时代以来、欧米の先进的な経営手法を导入し次々に事业を兴した渋沢栄一や五代友厚らに加え、明治新政府への要请に応え、海运业ほか様々な产业を発展させた叁菱の岩崎四代(弥太郎、弥之助、久弥、小弥太)、叁井の多彩な番头(叁野村利左卫门、中上川彦次郎、益田孝、団琢磨)に加え、终戦后すぐに公司を兴し、新たな製品分野を创出したソニーの盛田昭夫らの行动、思考を比较、考察しました。
そのため授业には、今日、公司グループとして多様な事业を展开している叁井と叁菱の関係者をお招きし、日本の近代化に両グループがどのようなかたちで贡献したのかについてお话しいただきました。
学生には、6月28日より叁井记念美术馆にて开催されている「叁井高利と越后屋-叁井家创业期の事业と文化?」の観覧や叁菱史料馆の访问を推奨し、各自が実际に史料に触れるとともに、ウエブ上に置かれているデジタル?ミュージアムや评伝、自伝などを読み込むことで理解を深めてもらいました。
明治以降の日本の近代化は西洋化に等しいものであったといえますが、公司経営者は资本主义の确立に不可欠な証券や金融のシステムを构筑し、また西欧の进んだ技术を积极的に导入してそれを使いこなし、工业生产力を高めました。その结果、农业主体の产业构造は急速に高度化していきましたが、20世纪前半の军国主义化が、その产业化とともに进んだことを考虑する必要があります。
春学期最后の授业ではまとめとして、「公司人として社会的课题にどう向き合うか」をテーマに讲师からお话を闻くとともにディスカッションを行いました。既に人口减少社会となっている日本では近年、外国人が学びに、また働きに来る倾向が强まっていますが、国连厂顿骋蝉(ゴール10)や国际労働机関(滨尝翱)第105号条约など日本公司が外国人材に选ばれるために必要な规范を会得し、働きやすい职场づくりをすること、人権重视の経営、サプライチェーンを构筑すること、行政や大学など异なるセクターと特定の社会的课题の解决という共通のアジェンダに対してコミットすること(コレクティブ?インパクトという考え方)などについて理解を深めました。
なお秋学期のDでは、キャンパスを离れて公司访问を复数社で行い、公司の多様な取り组みを実际に体験するプログラムとします。
国际日本学部兼任講師 井上洋