卒业生の声
国际日本学部山脇ゼミが、中野区職員を対象とした「やさしい日本語ワークショップ」を担当しました
2023年11月16日
明治大学 国际日本学部
「多文化共生のまちづくり」を研究テーマとする山脇ゼミでは、2018年度からやさしい日本语の普及活动をしています。やさしい日本语とは、谁にとってもわかりやすいように、尊敬语や谦譲语、熟语を避けて简単に表记したり、话したりする日本语のことです。山脇ゼミは、豊岛区で2020年度と2021年度に、中野区では2021年度と2022年度にそれぞれ2回ずつ、やさしい日本语のワークショップを担当しています。そして、今年度も、7月のやさしい日本语の话し言叶に関するワークショップに続いて、2回目の开催となりました。今回のワークショップでも、出入国在留管理庁と文化庁が策定した「在留支援のためのやさしい日本语ガイドライン」(2020年8月)を参考に、ゼミ生が作成した问题を使用し、难しい日本语を简単に言い换えるワークを行いました。
ワークショップの构成は、①导入(やさしい日本语の説明)、②グループに分かれての実践练习、③まとめの3部构成です。导入では、やさしい日本语を使うときのマインドセットやスキルを伝えました。また実践练习では、外国から中野区にやってきた留学生が直面する困难をテーマに、転入届、マイナンバーカード、自然灾害など実际の行政文书の内容を取り上げ、3つのステップに沿ってポイントごとにワークを行いました。
ワークショップ后に行ったアンケートでは、「やさしい日本语を使った歩み寄りのコミュニケーションの大切さが理解できたか」という问いに対し、77.3%の方から「非常にそう思う」、22.7%の方から「そう思う」とご回答いただき、スキルだけでなくマインドセットの大切さも伝えることができたのではないかと思います。また、「グループワークはわかりやすかったか」という问いに対し、54.5%の方から「大変分かりやすかった」40.9%の方から「わかりやすかった」という评価をいただきました。その他、以下のようなコメントをいただきました。
「学生さんが1グループお一人ずつ入って、アドバイスやポイントを丁寧に教えてくださったことがとてもよかったです。役所では当たり前の言い回しでも、実は不亲切な言い回しがたくさんあることがよくわかりました。なかなか役所の中侧からでは気づきにくいことも、学生の皆さんの视点でお话しして下さったことで気づきにつながったと思います。」
「今回、普段使用している言叶でも、伝わらないことがあるんだと知ることが出来ました。短い言叶で完结に説明できるよう心がけていきたいと思いました。」
「学生がディスカッションのファシリテーターを务めることは、世代间交流にもなって良いと思いました。」
山脇ゼミの中野区での研修は、今年で3年目、そして毎年2回开催しているので、あわせて6回目となります。国际日本学部が中野区に移転した2013年度以降、区長と留学生の懇談会、なかの多文化共生フォーラム、なかの生涯学习大学との合同ゼミなど、中野区との連携に力を入れてきた山脇ゼミにとって、中野区職員の多文化共生研修を担当させていただくことは大変有難いことだと感じています。
今回のワークショップは3年生(14期生)が主体となった初めてのものでした。ゼミ生との情报共有や资料、ワークショップ内容における改善点も见つかりました。私は今回初めてプロジェクトのリーダーを务めさせていただきましたが、メンバー间での意思疎通や计画通り进めるためのスケジュール管理などに难しさを感じました。反省点もあった一方で、研修を受けた职员の方から「业务で外国人だけでなく高齢者の方にもやさしい日本语を使ってみようと思う」などの声もありました。自分たちの活动を理解してもらうことができ、やりがいも感じました。今后も中野区における「多文化共生」のまちづくりに贡献したいと思います。
(国际日本学部 3年 中込伶唯)