受赏した根岸広美さん
2022年9月20~21日に福岛大学において2年半ぶりに対面で开催された日本作物学会第254回讲演会において、大学院农学専攻博士前期课程1年の根岸広美さん(作物学研究室?塩津文隆准教授)が优秀発表赏(ポスター赏)を受赏しました。この赏は、讲演会における优秀な発表に対して表彰されるものです。
発表演题は「水稲再生二期作栽培における再生茎への炭素、窒素の分配の违い」です。
日本作物学会讲演会优秀発表赏:
研究内容:
水稲再生二期作栽培は、1期作目の収穫后の刈り株から再生する茎(再生茎)から籾を再度得る栽培方法として、昔から知られています。例えば、日本书纪には『一殖両収』として记述されています。しかし、技术改良が行われなかったため、収量は一期作よりも遥かに低く、ほとんど注目されてきませんでした。しかしながら、近年、世界的な人口増加による食粮需给の拡大に伴い、30亿人の人々の主食であるイネの生产性の向上が求められおり、水稲再生二期作栽培が再び热帯アジア?アフリカで注目されています。
水稲再生二期作栽培に最も重要なのは再生茎の発育をどのようにして最大にするのかということです。そこで本研究では、再生茎の発育に密接に関係する一期作目収穫时の刈り株内の光合成产物や窒素が発生位置别の再生茎にどのように分配されるのかを、安定同位体13颁、15狈を用いて明らかにしました。
本试験では异なる再生茎生育を示すネリカ品种?狈贰搁滨颁础10とインディカ品种?ハバタキを用いて评価しました。その结果、炭素と窒素は狈贰搁滨颁础10では地下部再生茎、ハバタキでは地上部再生茎に多く分配し、再生茎の発生部位によって生育?収量が异なることが明らかになり、この炭素と窒素の分配の程度は品种によって异なることが示唆されました。以上より、水稲再生二期作栽培で多収を目指すには、品种毎に再生茎の発育を把握し、适切な栽培管理を行うことが必要であると考えられました。