テーマ :宫古岛の社会と文化
実习期间:2019年2月1日~2019年2月3日
実习先 :宫古岛市(冲縄県)
履修学生は3年次の5名(男子3、女子2)である。
第一日目は宫古岛市総合博物馆で宫古岛の歴史を俯瞰し、社会と生活文化の理解を深めた。その上で岛内巡りをした。狩俣集落を访问し、四元(ユームトゥ)などの村落祭祀の様子を见学した。雪塩製塩所で工场や商品贩売、砂山ビーチで観光地を见学した。人头税石を见ながら、明治时代まで続いた重税の歴史、仲宗根豊见亲の墓を通して宫古岛の草创期の歴史と社会を学んだ。ニコライ?ネフスキーの顕彰碑を访ねて、宫古岛を研究したロシア人の功绩を振り返った。岛内巡りを通して、宫古岛の歴史に触れながらその固有の生活文化、言わば异文化を実感した一日であった。
二日目は午前中、宫古岛市在住の宫古伝承文化研究センター所长、佐渡山安公さんの案内で、上野村の史跡や祭祀遗跡を见た。佐渡山さんは観光陶芸店を経営する傍ら、宫古岛の歴史と民俗を长年にわたって调査してきた方である。毎年、宫古岛のフィールドスタディで协力していただいている方でもある。佐渡山さんの指导のもと、ご自身の畑で実ったサトウキビの収穫を体験した。実は、この日のサトウキビは昨年度のフィールドスタディで学生たちが植え付けをしたものである。学生たちは斧を持って曲がったキビを根元から伐り、叶を落とし、1メートル余の长さにそろえて积んでいく作业をした。この仕事がいかに重労働であるかを学生たちは実感することになった。午后は海水を汲んできて、それをニガリがわりにしてユシ豆腐作りをした。またサーターアンダギー(サタパンピン)という冲縄のお菓子作りにも挑戦した。夕食をとりながら、学生たちは自分のテーマに基づいて佐渡山さんから闻き取りをした。
叁日目の午前中、学生たちはアポとっておいたインフォーマントのもとに出かけていって闻き取り调査を実施した。今年度のテーマは宫古岛の食文化に関するものが多く、例えば「泡盛」「サトウキビ」「サタパンピン」などである。他に「宫古方言」について调べた学生もいた。事后授业ではフィールドワークをもとに调査结果をまとめるレポートの书き方について説明をした。
「宫古岛の社会と文化」というテーマで学生たちが学んだことは、異文化体験を通して自分の理解や思考を広げることであった。つまり、多様な考え方に立つことの大切さを実感的に理解することである。それが今回のフィールドスタディの大きな意義であったと思う。
居驹 永幸 専任教授