実習先: 山形県企業
実習期間: 2019年5月22日~5月24日
テーマ: 「地域公司?産業調査」
本実習(「地域公司?産業調査」)では,地方産業都市を訪問し,地域に根差しながら、市場の開拓に積極的に取り組んできた「地域中核企業」や地域の伝統を活かした独自の理念や戦略をもつ企業を訪問し、経営トップ?幹部クラスの方々の講義、併せて事前に送付している学生の質問を基に質疑応答を行い、さらに工場見学を行った。実習の目的は、訪問企業の歴史や現状、課題を知り、その展望について考えるヒントを得ることであり、「ものづくりの心」を感じ,それを具体化する力の必要性を知ることである。
今回は5社すなわち、①(株)ミクロ、②(株)山本製作所、③(株)滝の汤、④赤塚製氷(株)、⑤出羽桜酒造(株)を访问した。何れも、歴史のある地域に根差した地域中核公司である。
以下では、その沿革?歴史、现状、学生の御礼?感想を绍介する。
<沿革?歴史(各社贬笔より)>
①ミクロ(株)は、鎌田叁郎(创业者)が1953年山形市铜町にミクロ化学研究所を开设し、その后、1965年に食品部を开设、调理食品メーカーとしてスタートし、翌1966年12月株式会社を设立した。代表取缔役会长 后藤久一氏、代表取缔役社长 鎌田仪一氏である。工藤会长の御话しと工场见学をさせて顶いた。同社の事业内容は、调理食品の製造贩売(メンマ?野菜类が主原料)で、メンマの贩売は国内シェアの50%を超えている。2015年には创业50周年を迎えた従业员数は149名(男子81名、女子68名)の中坚公司である。
「御礼状」(一部抜粋)
この度は、ご多忙中にも関わらず私共のために贵重なお时间を割いて顶き诚に有难う御座いました。
工场见学の际、彻底した管理を目にし、滨厂翱の取得?安全な品质の背景にある努力を知ることができました。また、お话を伺う中で、公司の成长の姿に伴う会长の人生があるように感じました。失败から学ぶものが沢山あることや、时には大きな决断が必要でその际には决断したことに责任を持ちやり抜くことが大切であることなど、贵重なお话を伺うことができ大変嬉しく思います。
メンマの试食もさせて顶き有难う御座いました。ラーメンに添えられているものの印象しか无かったのですが、ご饭のお供、サラダの具材などイメージの幅が広がりました。お土产も毎日美味しく顶いております。
今回の公司访问を今后のゼミナール活动に努めていきたいと思っております。
末笔ながら、贵社のますますのご発展をお祈り申し上げます。 敬具 狈.驰.
「先日はお忙しい中、私共のために贵重なお时间を割いていただき、ありがとうございました。普段见ることができないところまで工场见学をさせていただき、重ねて御礼申し上げます。贵重な経験になりました。同时に、业界トップシェアを维持する贵社のこだわりが卫生面の厳しい管理などから伝わってきました。
また、様々な种类の味のメンマを开発する企画力、私共が见ても理解できるような「见える化」された职场作りなど大変参考になりました。今回、贵社で学んだことを今后のゼミナール活动に活かしていきたいと思います。
末笔ではございますが、贵社の益々のご発展、ご活跃を心よりお祈り申し上げます。厂.狈.
② (株)山本製作所
创设者?山本惣治郎が鎌や包丁の行商を开始。
従业员6名と个人経営で养蚕用桑切り机を製造?贩売する。
水田用の中耕除草机、人力脱穀机、米选别机等も製造开始。2018年に创业100周年を迎えた。
創業以来の農業関連機器事業や精米加工関連機器事業に加え、1990年の発泡スチロール減容機「ハイメルター」、販売開始以降、環境関連機器事業にも展開してきている。尊い地球環境を保全すること。限りある資源を有効に活用すること。環境保全への取り組みは世界規模の大切なテーマであるという認識の下、 山本製作所は、これまで培ってきた技術を特化、応用し、廃棄物のリサイクル活用を主体とした環境にやさしい製品の開発に取り組んでいきている。
「御礼状」(一部抜粋)
「先?は私共のために貴重なお時間を割いて頂き有難う御座いました。 お話の中での「今は作れば売れる時代ではなく、調査によって的確に顧客ニーズを把握していかなければならない」という御考えが、多種多様な企業が存在する現代において?常に ?切になってくるものだと感じました。
また、社員育成の?環としての世界旅?の?援等、従業員のモチベーション維持のために 様々な企画を?案されていることも?変感銘を受け、将来こういった企業で就職できたら 会社に対して貢献しようと思えるだろうと感じました。 今回の訪問で得たものを活かして、今後のゼミでの活動に励んでいきたいと思います。 末筆ながら貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。 敬具 Y.N.
③(株)滝の湯は1911(明治44年)創業代 屋号「ほほえみの宿 滝の湯」(代表取締役社長 山口敦史)の108年の歴史ある旅館業を営んでいる。天童市の天童温泉は平地にある温泉で、街自体も木工【天童木工】)や将棋の駒(左馬含む)、食べ物も芋煮ややサクランボ、ラフランスなど有名なものがあり、人間将棋など観光資源も豊富である。しかし、旅館業としては課題もあり、旅館同士の連携と創意工夫(手ぬぐいの共通化など)により天童温泉の活性化(長期滞在を含む)を積極的に行ってきている。
④(株)赤塚製氷は、赤塚弘美社长(4代目)は、1908(明治41)年创业の111年の歴史を刻む老舗製氷公司です。创业者は、この地域での冬の间の雇用増进を目指して田んぼでの氷製造业を始めました。その老舗公司でここ数年旋风を巻き起こしているのが、现在の5代目の赤塚弘行専务取缔役です。
この企業は、想像力豊かで夢を具体化する企業です。現在、赤塚製氷では、氷やドライアイスの製造?販売やアイスクリームなどの卸売業に留まらず、アイスクリームの自社商品開発から販売、氷の彫刻を使ったブライダル演出、カフェ事業”Ice cafe 弘水”の運営などにも力を入れている。
氷の製造や販売、及び氷彫刻の制作やかき氷を販売する店舗を運営しているが、六銘泉湧水を使用した「ダイヤ氷」などの氷商品やドライアイスの製造や販売も行っている。また、アイスなど冷凍食品の卸販売も行うほか、結婚式やイベントなどで用いる氷の彫刻制作も手掛けている。また、上述のカフェ事業”Ice cafe 弘水”は、5年前に専務が発案し、天童駅前にてプレハブでの販売からスタートしたかき氷中心のカフェですが、今や行列ができるほどの人気店となっている。
好評のかき氷に加え、作「天童将 こ 棋 ま 愛す」.を5月から販売。当所で推進 する将棋の聖地化事業「コマノミクス」とリンクした特産品です。 地元菓子店の将棋駒のもなかにおいしいアイスを入れました。 「アイスを通して“将棋の天童”に興味をもってもらいたい」地元 天童をこよなく愛す赤塚社長渾身の作です。
「御礼状」(一部抜粋)
「贵社のような地方の中核となる公司の経営や人脉の広さ、世代を越え会社を成长させるという强い思いに大変感铭を受けました。また特に东京进出への価格のお话では、「氷屋としての夸り」を感じると共に、経営としての难しさを大変痛感いたしました。
赤塚弘美様はじめ、弘行様、スタッフの皆様のあたたかいお心遣い、诚にありがとうございました。」 厂.狈.
「先日は私共の為に贵重なお时间を割いて顶き本当に有难うございました。
製氷业は季节に左右される业种であるという意味で、非常に厳しい业界だと思いますが、氷にとにかく様々な付加価値を付けて贩売していることや、氷は溶けるものなのであえて长続きする工夫をしていないというお话がとても印象的でした。さらには価格で胜负するのではなく、高くても买ってもらえるような商品を作るというお话や、东京のどこに出しても売れる自信があるといったお话のとにかく强気な姿势にとても惹かれました。」 惭.贵.
⑤ 出羽桜酒造(株)
出羽桜酒造株式会社は1892(明治25)年11月操业の127年の歴史を持つ酒造メーカーである。初代仲野清次郎が分家し、酒蔵として创业したが、现在の代表取缔役社长は仲野益美氏で、同社の访问では、営业部长兼社长室长である仲野 贤氏に讲义をして顶くとともに、出羽桜の醸造蔵(天空蔵、山形蔵)?瓶詰工场?大型冷蔵库等を含む工场见学、そして质疑応答をさせて顶いた。また、出羽桜美术馆も持ち、文化活动にも力を入れている。
地元に根ざした品质第一の酒造りに彻し、1980年には、蔵の看板酒である「桜花吟醸酒」を発売致しました。当时「吟醸酒」という言叶は一般的に知る人が少なく、鑑评会用にのみ醸造されていました。「吟醸酒の素晴らしさを多くの方に知ってほしい」の一念で発売したこの酒は、吟醸酒の普及に贡献してきたと自负しております。
また1997年には、输出もスタートした。同社は、下记に示すように、数多くの受赏があるが、とりわけ、海外のコンクールで日本メーカーとして唯一2度のグランプリを受赏していることは特笔に値する。
?2019年 全米日本酒勧评会19年连続金赏!
?2018年 東北清酒鑑評会 優等賞受賞(通算72回)
?2017年 全国新酒鑑評会 6年連続金賞受賞
?2016年 全国新酒鑑評会 本社蔵?山形蔵 5年連続金賞受賞
?2016年 インターナショナル?ワイン?チャレンジ 出羽の里がチャンピオン?サケ受賞
?2016年 IWC SAKE BREWER OF THE DECADE受賞(10年間の最優秀蔵)
?2013年 純米酒大賞 3度目の大賞受賞
?2008年 全国新酒鑑評会 平成20年金賞受賞(12年連続)
?2008年 インターナショナル?ワイン?チャレンジ 一路がチャンピオン?サケ受賞
?2005年 地酒人気銘柄ランキング 12年連続日本一
「御礼状」(一部抜粋)
「この度は?変お忙しい中、私共藤江ゼミナールのために貴重なお時間を頂き まして誠に有難うございました。 お話を伺った中で、「?路」を例にとり、初め国内では評価を得ていなかった 商品が、海外で最?賞を受賞し評価を得ることで、?本市場で需要が増加すると いうようなブーメラン効果を狙った経営戦略は、?本酒という?本?化を別の ?度からアプローチした?常に興味深い戦略で、?変勉強になりました。 また、??企業はアメリカなどでの現地?産が増加している中で、貴社の海外 ?産は考えていないという考えは、?形県天童市に根付いた地域を牽引する? 本企業であるという強い誇りを感じました。 今回?場?学とお話から学んだ事をこれからのゼミナールの活動に活かして いく所存でございます。 簡単ではございますが、まずは御礼申し上げたくお便り申し上げました。末筆 ではございますが、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。」 A.M.
実习の目的は、访问公司の歴史や现状、课题を知り、その展望について考えるヒントを得ることであり、「ものづくりの心」を感じ,それを具体化する力の必要性を知ることであったが、今回の5社の访问(説明と见学、质疑応答等)により本授业の〈到达目标〉をほぼ达成できたと考える。
藤江昌嗣 専任教授