理工学研究科物理学専攻博士後期課程2年の横井駿さん(生物物理第一研究室、指導教員:光武亜代理准教授)が、情報計算化学生物(CBI)学会 2023年大会においてExcellent Presentation Awardを受賞しました。颁叠滨学会2023年大会は「大規模データが切り拓く次世代ヘルスケア ~ゲノム情報?診療情報が創り出す新しい創薬と医療~」をテーマに開催されました。
本研究成果は、大规模シミュレーションに基づいた创薬のためのデータ解析手法に関するもので、本赏は特に优れた口头発表として授与されました。
受 賞 者:横井 駿(生物物理第一研究室?博士後期課程2年)
発表題目:Structural and Computational Insight into Dynamics and Intermediate State in Activation of Orexin 2 Receptor
発表内容:
分子动力学(惭顿)シミュレーションと呼ばれる目に见えない生体分子などの振る舞いを计算机によって原子レベルで予测する手法やタンパク质のデータベースなどを活用することにより、睡眠に関わる膜タンパク质であるオレキシン2受容体の活性化におけるダイナミクスや中间状态について解析しました。特に、野生型や変异体、化合物との复合体など异なる系における大规模なシミュレーションデータから、活性化の构造変化に対応する特徴量を抽出し、それらの特徴量を距离や角度などの定量的な指标を用いて评価しました。また、骋タンパク质共役受容体(骋笔颁搁蝉)の构造?配列データベースを用いて细胞内のシグナル选択性について议论しました。それらの结果に基づき、オレキシン2受容体の活性化や中间状态に関する新たな计算论的洞察を得ました。