Go Forward
2024年09月03日
明治大学 理工学部事务室
理工学研究科応用化学専攻博士前期課程1年の小野寺壯真(おのでら そうま)さん(永井一清研究室)が、東京海洋大学越中島キャンパスで8月28日~29日に開催された第33回日本包装学会年次大会にて学生ベストポスター賞を受賞しました。発表題目は「Poly(D, L-lactide-co-glycolide)膜の組成比と気体透過特性との関係」であり、国内外からよせられた対象論文の中から選ばれました。
海洋プラスチックごみ汚染が深刻化しています。この国际问题の解决策の1つとして、自然にやさしいプラスチックの研究が盛んになっています。その代表例が生分解性プラスチックです。微生物のはたらきにより、最终的に二酸化炭素と水になります。しかし海洋での生分解には半年から2年くらいかかることから、より早く分解するプラスチックが求められています。
小野寺さんは、微生物に頼らなくても分解でき、この分解した化合物が生物に安全であればよいのではないと考えて研究を行いました。その内の1つが、Poly(D, L-lactide-co-glycolide)です。微生物がいなくても乳酸とグリコール酸に分解されます。両分解物は人間や動植物に対して安全なことが確認されております。そして包装材料への応用を念頭に、乳酸とグリコール酸の組成比が異なる薄膜を作製し、ガスバリア性との関係を研究しました。
本审査では、海洋分解性プラスチックの材料设计の提案と、実际に実験でそれを証明した点が高く评価されました。