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2025年09月26日
明治大学 理工学部事务室
理工学研究科 応用化学専攻 博士前期課程2年の仲 星霖さん(相澤守研究室)が、「第34回無機リン化学討論会」で若手優秀研究発表賞を受賞しました。
理工学部応用化学科の生体関連材料研究室(相澤 守教授)では、生体骨中の主要な無機成分である水酸アパタイト(HAp)を用いて「ティッシュエンジニアリング」による神経組織の再生に取り組んでいます。ティッシュエンジニアリングとは、「細胞」、「成長因子」、「足場材料(スキャフォルド)」の三つの要素を組み合わせることで組織を再生する技術です。
当研究室では、三次元培養が可能な足場材料として生体親和性に優れ、細胞が侵入可能な連通気孔を有する「アパタイトファイバースキャフォルド (AFS) 」を創製しております。本研究の最終目標は「三次元高次構造を有する神経組織」の構築です。本研究では、AFSおよびラジアルフロー型バイオリアクター (RFB) を併用し、三次元動的環境下でマウス新生児脳由来の神経幹?前駆細胞を培養し、その細胞増殖性および組織学的評価を行ないました。その結果、RFBを利用すると細胞が三次元培養基材であるAFSの内部にまで容易に侵入し、前駆細胞性を良好に維持しつつ、比較的均質に細胞が分布する再生組織が構築できることを明らかにしました。
今回、上記の研究成果がみとめられ、「若手優秀研究発表賞」の受賞につながりました。なお、日本无机リン化学会はリンを含有する無機物質およびそれに関係する物質に特化した学会であり、無機リン化学討論会は今回で 34 回目となります。
なお、この研究は、明治大学生命机能マテリアル国际インスティテュートのサブテーマの一つであり、圣マリアンナ医科大学医学部免疫学?病害动物学教室との共同研究として実施されました。
受赏名:若手优秀研究発表赏
学会名:第34回无机リン化学讨论会
開催地:東北大学青葉山キャンパス 環境科学研究科本館大講義室
开催日:2025年9月11日~12日(発表日:9月11日)
発表者:仲 星霖, 鈴木 来, 宮部斉重, 中田(有光)なぎさ, 相澤 守
演题:ラジアルフロー型バイオリアクターとアパタイトファイバースキャフォルドを併用したマウス神経干?前駆细胞の叁次元循环培养