先端数理科学研究科ネットワークデザイン専攻博士前期课程1年の上垣外将隆さん(大野光平研究室)が电子情报通信学会高信頼制御通信研究会において高信頼制御通信研究奨励赏を受赏しました。
この赏は高信頼制御通信研究専门委员会が扱う技术分野の研究开発を活性化することを目的とし、本研究専门委员会が主催する研究会のオーラルセッションにおいて、第一着者として论文を执笔し、かつ当日特に优秀な口头発表を行った者に対して授与されるものです。
受賞発表タイトルは「Pre-coded Windowed OFDM方式のマルチパス環境におけるソフトウェア無線機を用いた実験」です。本発表では、時間領域で窓関数を乗算することによって帯域外輻射を低減できるPre-coded Windowed Orthogonal Frequency Division Multiplexing (OFDM) 方式について検討しました。本システムでは、窓関数の乗算により有効シンボルが歪むため、符号誤り率が低下します。一方、ウォルシュ?アダマール変換を使用したプリコーディングと擬似ランダム雑音符号の乗算を適用すると、周波数選択制フェージング環境下において通信品質を改善できます。
本研究では、機器内の配線をワイヤレス化することを想定して、密閉した金属筐体内において、ソフトウェア無線機を用いた実験を行いました。その結果、Pre-coded Windowed OFDM方式のBER特性が従来のOFDM方式より改善できることを示しました。また、金属筐体内に電波吸収体を設置したマルチパス低減環境でも実験を行い、同様の効果を示しました。