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2024年度情报コミュニケーション研究科フォーラム开催报告

2024年度情报コミュニケーション研究科フォーラム开催报告

総合司会/コーディネーター:清原聖子(大学院情报コミュニケーション研究科)

2024年12月24日
情报コミュニケーション研究科
 

研究科フォーラム開催報告 第1部司会 小川凛(情报コミュニケーション学部助手)

 2024/11/16(土)、情报コミュニケーション研究科では、「アメリカ民主主义の危机 异例ずくめの2024年大统领选挙」と題して、11月5日に行われた2024年アメリカ大統領選を振り返るフォーラムを対面/オンラインのハイブリット形式で開催しました。今回の2024年米国大統領選挙は、選挙人312対226で共和党ドナルド?トランプ前大統領が民主党カマラ?ハリス副大統領を破り、史上2人目の大統領職への返り咲きを果たす結果となりました。本研究科フォーラムでは、5人のアメリカ研究者に登壇いただき、それぞれの観点からアメリカ大統領選挙を振り返っていただきました。参加者は対面40名、オンライン39名、合計79名となり大盛況のフォーラムとなったことをご報告いたします。


研究科フォーラム概要&苍产蝉辫;
日时 2024年11月16日(土)13:00~16:20
场所

骏河台キャンパスグローバルフロント1阶グローバルホール

主催 明治大学大学院情报コミュニケーション研究科
総合司会 清原聖子(明治大学情报コミュニケーション学部教授)
第1部 ~パネル讨论~有権者が选択するのは“过去”か“未来”か?
报告者

清原聖子(明治大学情报コミュニケーション学部教授)
 「?二つのアメリカ”とメディアの分极化」
鈴木健(明治大学情报コミュニケーション学部教授)
 「政治レトリックから见たアメリカ大统领选挙」
兼子歩(明治大学政治経済学部准教授)
 「ジェンダーの観点から见たアメリカ大统领选挙」
下斗米秀之(明治大学政治経済学部准教授)
 「移民政策をめぐる课题と展望」

讨论者 久保文明(防卫大学校长)
司会 小川凛(明治大学情报コミュニケーション学部助手)
第2部 ~讲演会~新政権の外交?安全保障政策の展望
:国际协调重视か、孤立主义か?
讲演者 久保文明(防卫大学校长)
司会 清原聖子(明治大学情报コミュニケーション学部教授)

第1部<パネル讨论>有権者が选択するのは?过去”か?未来か”?



第1部では、4人の报告者と1名の讨论者によるパネル討論を行いました。以下では、それぞれの先生のご発表と、その後の討論の内容を簡単にご報告いたします。

?清原圣子「?二つのアメリカ”とメディアの分极化」
政治とメディアをご研究されている清原先生からは、政治の分极化とメディアの分极化についての解説后、今回の大统领选挙をメディアの観点から4つのテーマに基づいて振り返っていただきました。まず、大统领选挙キャンペーンにおける情报源について、ソーシャルメディアとマスメディアが果たした役割を分析されました。次に、バイデンが选挙戦から撤退する决定的な要因となったテレビ讨论会について议论が展开されました。また、候补者たちが「敌対的メディア」とされるメディアにあえて出演する现象についても、兴味深い考察が示されました。さらに、有力纸が特定候补への支持表明を行わなかったという、これまでにない出来事についても言及されました。清原先生の讲演は、政治とメディアがいかに相互に影响を及ぼし合い、政治の分极化を促进する要因となっているかを多角的に捉えた内容であり、多くの参加者にとって示唆に富むものでした。

?铃木健「政治レトリックから见たアメリカ大统领选挙」
政治コミュニケーション論や政治演説研究を専門とする鈴木先生から、レトリックの観点から振り返っていただきました。鈴木先生によると、政治コミュニケーション手法は、20世紀の「語る事は統治なり」というレトリック的大統領制(Rhetorical Presidency)から、21世紀の「常に有権者の身近に存在する」ユビキタス大統領制(Ubiquitous Presidency)へ変容しているとのこと。トランプは、ユビキタス大統領制を象徴する存在であり、SNSを駆使した議題設定力やフレーミング能力にも長けており、とりわけ移民に対する批判的な言説を効果的に発信することで、自らの主張を広く浸透させたと指摘しました。鈴木先生の講演は、トランプが示した新しい政治コミュニケーションの手法を深く考察する内容であり、参加者にとって非常に考えさせられるものでした。

?兼子歩「ジェンダーの観点から见たアメリカ大统领选挙」
アメリカ社会史を専门とする兼子先生は、ジェンダーの観点から振り返っていただきました。兼子先生によると、トランプ阵営は、ミソジニー(女性蔑视)の言説を活用し、共和党が1970年代以降推进してきた家父长的価値観(反福祉?反尝骋叠罢蚕?反中絶?反フェミニズム)をさらに过激化させました。この戦略は选挙后、女性参政権を否定するメッセージが厂狈厂や社会で増加する一因となったと指摘されました。また、ジェンダーと投票行动の関係について、高学歴の白人女性は中絶権や多様性を支持する倾向が强い一方で、低学歴の白人女性は経済的事情や伝统的価値観を重视し、家父长制的政策を支持する倾向があるという兴味深い分析が示されました。兼子先生の讲义からは、こうした今后の选挙分析において注目されるべき重要な视点となるジェンダーについて学ぶことができました。

?下斗米秀之「移民政策をめぐる课题と展望」
アメリカ経済史を専门する下斗米先生は、アメリカの移民政策に関する课题と展望を、移民问题の分极化、バイデン政権の失策、移民政策とアメリカ経済、の3点から解説されました。下斗米先生によると、バイデン政権は中南米からの非正规移民(不法移民)の増加に対し、移民の合法化や送り出し国への経済支援を试みたものの、国境の混乱を抑えられず、移民流入を减少させる成果には至りませんでした。移民制限が経済成长に与える影响として、少子高齢化や熟练労働者の减少が悬念され、移民の重要性がバイデン政権では强调された一方で、移民制限を强化するトランプ政権の政策には、効果の限定性や社会経済への悪影响が指摘されました。移民政策は短期的な课题にとどまらず、アメリカの长期的な経済?社会课题に大きく影响を与えるテーマであり、下斗米先生の讲义を通じて、今后も重要な议论を理解することができました。

?ディスカッション/质疑応答の部
質疑応答では、讨论者である久保先生から全体的な総括が行われた後、各発表に対するコメントと質問が進められました。久保先生は、アメリカ政治の過去と現在が交差する中で、トランプの1980年代後半からの保護主義的姿勢や製造業へのノスタルジアが、どのように現在の支持基盤に繋がっているかについて具体例を交えて説明されました。その後、各発表者への質問が行われ、先生方も回答を通じて議論を深めました。議論は有意義な洞察を提供し、選挙における多角的な視座を得る場となりました
 

第2部<講演会>新政権の外交?安全保障政策の展望:国际协调重视か、孤立主义か?



第2部では、久保先生にご講演いただき、アメリカ外交政策の歴史的背景を振り返りながら、第一次トランプ政権やバイデン政権の外交を概観し、今後予想される第二次トランプ政権の外交政策について展望していただきました。久保先生は、トランプ外交の特徴として「アメリカ?ファースト(America First)」と「力を通じた平和(Peace through Strength)」という2つのスローガンを挙げ、一見矛盾するように見えるこれらをトランプ自身は、適宜使い分けていると解説されました。
特に、中国外交では、军事力よりも関税などの経済的手段を重视するアプローチが取られている点が指摘されました。また、ロシア=ウクライナ戦争における非介入の姿势や、イスラエル=ガザ纷争に対する宗教保守派の影响が反映された外交姿势についても説明がありました。最后に、久保先生は、国际秩序の変化に伴い、第二次トランプ政権が「法の支配に基づく国际秩序」にどのように関与していくのかが重要な课题になると强调されました。
讲演后には、研究者や学生を含む参加者との质疑応答が行われ、活発な议论が展开されました。鋭い质问や洞察が飞び交い、非常に有意义な时间となりました。本フォーラムにご参加いただいた皆様に、改めて深く感谢申し上げます。

研究科フォーラムポスター

明治大学大学院