私の専门分野はドイツ文学?日独比较文学ですが、芸术や音楽、哲学、特にユダヤ人を中心とする文化や歴史など人文科学全般に関心をもっています。
文学研究はある作家や作品、ある特定の时代やジャンルに绞って研究する际にも、その背景にある広范な问题を多角度から比较?考察することがとりわけ重要になります。このような知识や思考力?分析力は、インターネット等から得られる安っぽい情报では全く十分ではなく、日顷から幅広い领域に関心をもち(毎日、新闻を読むことはとても重要です)、あくなき好奇心をもって本を読み、あるいは実际にその场に足を运ぶ必要があります。これは言うほど简単ではありません。
しかし、もしあなたが本当に自分にとって切実で、どうしても探求したい研究対象が见つかったなら、まったくそのような労力は苦にならず、むしろ大きな楽しみになることでしょう。研究者になれるかどうかは、このような努力を、他人からはどう见られようとも、自分の信念に従って粘り强く遂行できるかにかかっています。
【必要な外国语の能力】
外国语の能力、特に読解力は必须です。私の场合、ドイツ语で読み、书くことが多いのは当然ですが、最近特に英语力の重要性を痛感しています。
多くの学生は英语だけで済ますことが多いのですが、そこにもう一つ外国语が加わると、さらに异なる角度から物事を考察することができるので、第二外国语を身に着けることは今后、グローバル化が进むなかで研究者にとってますます重要になるでしょう。
もちろん、日本语の力も重要です。日本人であるからといって日本语ができる、つまり高度な文章力と読解力を持っているとは限りません。谁にとっても絶え间ない努力と修练が必要です。留学生の人は、むしろ自分は日本人とは异なる言叶と视点をすでに持っていることを武器とし、その点を大切にしながら、それでも倦まずたゆまず日本语を磨くようにしましょう。
【大学院进学に向けて準备すること】
学部とは异なり、大学院は専门分野を深く学ぶところです。しかし必ずしもそのような环境になっていないのが现状です。それは学际的な学びの场によるところが部分的にあるのかもしれません。
私の担当する文学を研究しようという学生はほとんどいないので、もしそのような学生がいたら直接细かく指导します。どんな本を読み、何をどこで、どのようなスケジュールで勉强すればいいかまで具体的かつ彻底的に。
しかしせっかくこの文章を読んだ他の専门を択ぼうとしている学生に伝えたいのは、表面的な名誉や打算から大学院での学问をするのはおやめなさいということです。その学问を遂行することが自分にとって切実な问题であるのか、胸に手を当てて考えてください。単なる新しさに飞びつくこともおやめなさい。新し事が悪いのだと言っているのではありません。しかしのその前にその新しい事象が、どのような歴史的背景と地域的特性をもってそうなったかをしっかり検証する必要があるでしょう。
情报コミュニケーション学という名前に惑わされず、人文科学?社会科学?自然科学のそれぞれの特性と方法の违いを自分なりに认识し—これは谁も教えてくれませんので—、その中からどの方法と思考でもって自分が学问に向い合おうとしているのか真剣に考えてください。
これができれば、他の细かい知识やノウハウなどは自ずからついてくることでしょう。あなたの大学院での勉强が実り多いものとなることを祈念します。