2023年度情报コミュニケーション研究科フォーラム开催报告
司会/コーディネーター:江下雅之(情报コミュニケーション学部教授)
情报コミュニケーション研究科
大学院情报コミュニケーション研究科は、2023年7月20日に、「コロナ、報道、国産ワクチン その裏側を探る」と題して、研究科フォーラムを開催しました。
研究科フォーラム概要&苍产蝉辫;
日时 | 2023年7月20日(木)17:00~19:30 |
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场所 | グローバルホール(骏河台キャンパス グローバルフロント1階) |
主催 | 明治大学大学院情报コミュニケーション研究科 |
讲演者?パネリスト | 植地泰之(医师、东中野セント?アンジェラクリニック院长、元アストラゼネカ株式会社执行役员、元グラクソ?スミスクライン株式会社ワクチン开発担当副本部长) 海堂尊(作家、医学博士、福井県立大学客员教授) 川上浩一(理学博士、国立遗伝学研究所教授、専门は遗伝学?分子生物学)
吉田统彦(众议院议员、医学博士、昭和大学医学部救急医学客员教授、爱知学院大学歯学部眼科客员教授) |
コメンテーター | 八木启代(健全な法治国家のために声をあげる市民の会代表) |
司会 | 江下雅之(明治大学情报コミュニケーション学部教授) |
讲演その1 ワクチン开発の开発现场の実际について
パネリストによる问题提起のプレゼンテーションとして、まず最初に、グラクソ?スミスクライン株式会社のワクチン开発担当副本部长の経歴を持つ植地氏より、戦后の日本におけるワクチン接种の歴史と世界の製薬会社が取り组んでいるワクチン开発の実态の解説がおこなわれた。その概要は次のとおりであった。
ワクチンには副作用が不可避であり、ワクチン接种にゼロリスクはありえず、谁が被害者になるかは事前に予见できない、という前提がある。その点、日本では被害者救済の议论が曖昧なままだった。また、日本はワクチンの事业规模が欧米に比べて小さく、それゆえベンチャー公司の参入余地がなく、日本はワクチン开発の后进国にとどまってしまった。なお、今日の製薬会社は世界规模で新薬の可能性のある技术を絶え间なく探しており、有効な技术には出费を惜しまない。情报の共有スピードも桁违いに早い。したがって「自分の特许だから他には使わせない」「世界中で自分ひとりだけが専门家」ということはありえない。ワクチン开発をめぐる言説では、こうした常识を踏まえて评価する必要がある。
讲演その2 デマと似非科学の问题について
二番目に登坛したのは、国立遗伝学研究所教授であり2023年4月にオミクロン株の遗伝子変异を特定した川上浩一氏である。川上氏は迟飞颈迟迟别谤を通じて当初から笔颁搁検査の拡充を诉え、数多くのデマに対して警告を発してきた。今回のプレゼンテーションの概要は次のとおりである。
新型コロナウイルスに関して民间の人が発していたデマは一笑に付せばいいレベルだが、政府や政府が拥した専门家が化学的に正しいとはいえない情报を発信するのは看过できなかった。たとえば37.5度の発热で4日间の自宅待机としたが、37.5度という数字には何の根拠もない。感染の确定诊断には笔颁搁検査が不可欠なのに、感染症の権威がのきなみ笔颁搁検査を抑制してきた。结局、日本の死亡者はアジアの平均より低かったのが、ある时期からアジアのなかの劣等生になった。感染の胁威はまだ収まっておらず、気を缓めずに検査?マスク?换気を実践し、治疗薬とワクチンを使ってしのいでいかなくてはいけない。
讲演その3 ワクチン开発への补助金供与の问题について
讲演その4 论理的に纳得がいかない対応について
ディスカッション/质疑応答の部
现场を熟知した専门家によるプレゼンテーションとディスカッションには惊きと発见が多く、ワクチン开発の问题を考えるうえで当然知っておくべき前提知识を得ることができた。プレゼンテーションに多くの时间を割いたために、参加者から寄せられた质问には十分に答えきれなかったが、日进月歩で研究が进められているウイルス开発分野の専门家による见解は、厂狈厂等で不确かな情报が流布する今日においては贵重な机会であった。