理工学部応用化学科の永井一清専任教授(本学工学部1988年3月卒)が、2019年度日
本包装学会赏を受赏しました。日本包装学会赏は、広く包装学又は包装技术に関する
研究において独创的かつ业绩顕着なものを対象としており、受赏者には赏状及び副赏
(吉野赏)が赠られます。受赏题目は「高分子材料膜の透过性に関する研究」であ
り、30年に渡る研究面と社会贡献面での成果が评価されたものです。授赏式と记念讲
演は、2019年日本包装学会定时総会(2019年7月12日、东京大学弥生讲堂)で行われ
ました。
受赏研究は、プラスチックの原料として使用されている枯渇性资源である石油の代替
として再生可能资源である植物の利用を试みており、発酵から得られたバイオエタ
ノールを出発原料にする场合と、植物から抽出された成分をそのまま原料にする场合
の2つの方向から新しいプラスチックを合成する研究を推进したものです。フィルム
やボトル容器として実际に产业化されているものもあります。また、食品ロス(フー
ドロス)问题への取り组みとして、食品の长期保存を可能にするプラスチックフィル
ムのハイバリア化を试みており、バリア性のメカニズムを研究し、様々な実用的な理
论を提唱しています。そして、新しい材料设计指针にまで展开させ、実际に产业界に
おいて活用されています。
社会贡献面では、现在海洋プラスチックごみ问题が注目されていますが、それ以前の
容器包装リサイクル法(2000年)の施行前からプラスチックごみ问题に取り组んでお
り、上述した科学技术だけでなく、社会システムやライフスタイルの観点からも环境
问题の课题解决に努めております。この间、プラスチックフィルムに関する滨厂翱规
格?闯滨厂规格の标準化を统括责任者や原案作成委员长として行い、また最近では平成
30年度の特许庁技术动向调査「ハイバリアフィルム」を、同调査委员会の委员长とし
て产业界を取りまとめ完成させました。また、永井教授は、国际标準化机构(滨厂翱)
において、2018年からプラスチック製品に関わる滨厂翱规格の新规制定、规格の维持管
理、既存規格の改廃等を取り扱う委員会「ISO TC61/SC11 Plastic Products」の国際
议长(颁丑补颈谤辫别谤蝉辞苍)を务めており、国际社会の公平かつ公正な标準化の推进に贡献
しています。
(関连ホームページ)
日本包装学会
永井一清 略歴
ISO TC61/SC11 Plastic Products
平成30年度特许庁技术动向调査「ハイバリアフィルム」(要约版26惭叠):最终ページ
に委员会名簿
国际マリーンファームプロジェクト:バイオプラスチック